【図解】「米国は台湾を守る力も意志もない」台湾元安保高官が警告 政府側「第一列島線の抑止は依然優先」

中国共産党の習近平総書記は今週訪米し、ドナルド・トランプ米大統領と今年2回目の米中首脳会談に臨む予定だ。台湾問題をめぐり、トランプ氏がさらに譲歩するのか注目が集まる。蘇起・元国家安全会議秘書長は、米国にはすでに台湾を守る意志も力もないとの見方を示している。(ホワイトハウス公式サイト)
中国共産党の習近平総書記は今週訪米し、ドナルド・トランプ米大統領と今年2回目の米中首脳会談に臨む予定だ。台湾問題をめぐり、トランプ氏がさらに譲歩するのか注目が集まる。蘇起・元国家安全会議秘書長は、米国にはすでに台湾を守る意志も力もないとの見方を示している。(ホワイトハウス公式サイト)
目次

台湾の蘇起・元国家安全会議秘書長は9月17日、米国はすでに台湾を「守る力がない」、さらには「守る意志もない」状況にあると指摘し、今後の情勢は中国共産党の習近平総書記次第だとの見方を示した。

これに対し、大陸委員会(陸委会)の沈有忠副主任委員は、自身は蘇起氏ほど悲観的ではないとし、台湾側が得ている情報では、米国は依然として第一列島線における抑止能力の維持を政策上の優先事項としており、蘇起氏が指摘するような傾向には至っていないとの見方を示した。

蘇起氏「『中国に対抗し台湾を守る』立場の割合が大幅に縮小」

​台北フォーラム基金会名誉董事長で、元国家安全会議秘書長の蘇起氏は17日、「2026国鼎地政学フォーラム」で、現在も米国のエスタブリッシュメント層では「中国に対抗し、台湾を守る」とする立場がなお主流であるものの、その割合は確実に低下しており、しかも想定より速いペースで縮小していると述べた。

年初時点での自身の見立てはおよそ7対3だったが、現在は6対4に近づきつつあり、約6割が「中国に対抗し、台湾を守る」立場に近い一方、残る約4割は徐々に戦略的縮小へと傾き、台湾海峡問題を「自分には関係ない」と捉えるようになっているという。

蘇起氏は、主な原因として、イランでの戦争が長引くほど米軍の弱点がより多く露呈することを挙げた。さらに、米国の対外債務が増え続け、インフレや国内問題が積み重なれば、戦略的縮小を支持する人々が増え、従来の主流派も持ちこたえられなくなると分析した。
(関連記事: 台湾海峡は米中の「共同管理」へ向かうのか 台湾元高官が首脳会談後の危機を警告 関連記事をもっと読む

蘇起氏は、イランでの戦争はもともと存在していた問題をさらに露呈させただけであり、いわば米国の「化けの皮を剥がした」ようなものだと強調した。

米台情勢の評価:蘇起氏の懸念と沈有忠氏の見解

比較項目蘇起氏の懸念(悲観的見解)沈有忠氏の立場(中立・楽観的な回答)
米国の台湾防衛への意志と能力【台湾を守る力も意志もない】米国はすでに「台湾を守る力がない」、さらには「守る意志もない」状況にある。イランでの戦争の長期化が米軍の弱点を露呈させ、対外債務やインフレなどの国内問題も重なり、米国が抱える問題がさらに明らかになっている。【第一列島線の抑止能力を維持】蘇起氏ほど悲観的ではない。米台は緊密な意思疎通を続けており、台湾側が得ている情報では、米側は依然として「第一列島線における抑止能力の維持」を政策上の優先事項としており、蘇起氏が指摘するような傾向には至っていない。
米国の政策・戦略動向【「中国に対抗し台湾を守る」立場が縮小、戦略的縮小へ】「中国に対抗し台湾を守る」立場の割合は想定を超える速さで低下している。自身の見立てでは年初の7対3から現在は6対4に近づき、約4割が戦略的縮小へと傾き、台湾海峡問題を「自分には関係ない」と捉えるようになっている。【2回目の米中首脳会談と政策継続を注視】米台間の意思疎通は非常に円滑だ。今後の2回目の米中首脳会談で、トランプ氏と米側チームが引き続き「台湾政策に変更はない」との姿勢を示すかどうかを注視する。
台湾海峡情勢を左右する要因とリスク【習近平氏次第】今後の情勢は台湾次第でも、トランプ氏次第でもなく、中国共産党の習近平総書記次第だと指摘。北京では台湾問題をめぐる切迫感が急速に強まっているとみる。【米台による「リスクの共同管理」と現状維持】米台で「リスクを共同管理」するとの立場。台湾には米国と協力して抑止を行い、中国大陸が武力で台湾の現状を変更するのを阻止し、台湾海峡の平和と安定を確保する決意と能力があるとする。
最新ニュース
東京ビッグサイトで「第30回 ライフスタイル Week TOKYO【秋】」を初開催へ 猛暑対策や推し活など250社が集結
阪急2300系「準特急」が長袖Tシャツに OJICO新作、川西阪急スクエアで先行販売
「ツーリズムEXPOジャパン2026」に台湾館 阿里山鉄道を没入体験、台湾茶や伝統舞踊も
【図解】中国で議論進む「一国二制度・台湾案」 国台弁「台湾の現状や住民の利益・感情を十分考慮」
米中首脳会談、10年前と変わった力関係 台頭する中国、米国の「一方的優位」は終わったのか
Happyくじ『Disney ハロウィン2026』が10月2日より発売 「お菓子パーティー」テーマの限定グッズ登場
「世界は三重の危機」民主主義後退、AI格差、地政学対立 台湾の法学者が唐奨フォーラムで警鐘
味の素が提案する新習慣「変わり目ごはん」 秋の寒暖差に対応する献立アイデアを発表
ほっかほっか亭、ライス大盛を20円値下げの税込30円に 米調達コスト低下を緊急還元
【図解】トランプ氏、習近平氏を異例の駐機場出迎え 米中「貿易休戦」2027年1月まで延長
西日本最大級の教育総合展「第9回 EDIX 大阪」10月開催へ 学校現場を支援する最新技術が集結
習近平氏への異例の厚遇に米議会反発 共和党重鎮が批判、対台湾支援・武器売却の凍結解除を要求
フェアモント東京の聖夜を彩る新作スイーツ 「Timeless Celebration」テーマに限定コレクションを展開
【図解】米中首脳会談、6つの焦点 関税休戦・米国産品購入・AI・レアアース・イラン・台湾
日比谷公園で「Hibiya Art Park 2026」が11月開幕へ 永山祐子ディレクターのもと花と光とアートが融合
眠りの質を競う前代未聞の睡眠競技「マットレース by Koala」が10月に青山で開催
三菱地所、有楽町に就業者ラウンジ「lounge Ö」開設 既存ビル活用で街の価値向上へ
長渕剛のアコースティックツアー最終公演、U-NEXTで独占生配信へ 密着ドキュメンタリーも同日配信決定
サンリオピューロランドが「誰もが楽しめる」テーマパークへ ヘラルボニーと体験改善を推進
礼賛の結成5周年記念アリーナ公演「5×5」がU-NEXTで独占ライブ配信決定、武道館公演も好評配信中
米中首脳会談、中国が台湾への武器売却停止を要求か 「イランに圧力」が交換条件との見方も
日米韓外相、台湾海峡の「一方的な現状変更」に反対 台湾の国際機関参加も支持
U-NEXT、anoの全国ホールツアー追加公演を11月14日に独占ライブ配信決定
【花蓮洪水から1年①】「シャベル超人」が去った後も災害は終わらない 砂塵と「警報疲れ」に直面する光復郷
藤井隆主宰「SLENDERIE RECORD ファミリーコンサート2026」千秋楽公演をU-NEXTで独占生配信
渋谷にナチュラルワインと焼酎の立ち飲み店「Higgledy Piggledy」が9月26日オープン
台湾の洪労働相、台胞証使わず中国入り 南京のAPEC会合出席「招待状で入境」
映像ビジネス博「Visual EXPO」9月28日開幕 AI・XRなど12団体出展、満島ひかり主演作も配信
ロッテHDと野村不動産、新大阪にライブハウス「BEAT PARK OSAKA」を2028年3月開業へ
渋谷・円山町に全室4名以上対応のアパートメント型ホテル「VADE HOTEL SHIBUYA」が10月1日開業
エキュート日暮里で地域連携フェア「ようこそ ひぐらし商店の世界へ」開催へ
東急ステイ新宿が9月末にリニューアルオープン 地域文化と融合した新たな滞在体験を提供
東京国際映画祭併設「TGFM」選出24企画を発表 日本発8作品含む世界の映画プロジェクトが集結
東京都内初のJリーグクラブ提携歯科医院「ゼルビアオーラルケアクリニック」が10月1日に開院へ
エヌビディアが最新技術動向を発表 次世代基盤「Vera Rubin」やGTCベルリンのセッション詳細を公開
世界で民主主義が後退、米国も例外ではない 米研究者「ポピュリストが『自分だけが解決できる』となれば深刻」
TIFFCOM2026カンファレンス第1弾発表、日テレやTBSなど登壇し最新グローバルIP戦略を紹介
三菱地所、有楽町に企業間シェア型リカバリールーム「とまり木 新東京ビル店」を10月1日開業へ
中国軍はなぜフォークランド、コソボ両紛争を研究するのか 米専門家が分析、台湾有事を見据えた「3つの教訓」
【李忠謙コラム】トランプは台湾を「交渉カード」にするのか 米中首脳会談で問われる抑止の行方
セガ、『ツーポイントホスピタル』決定版を配信開始 Switch 2版『ソニックフロンティア』パッケージも発売
長年行方不明だった台湾の国宝「甘露水」を追う映画、東京で上映 東京美術学校に学んだ黄土水の足跡を描く
ホワイトハウスのCNN排除で米メディア反発 5大テレビ網がプール取材停止、3社は提訴
【舞台裏】李洋台湾スポーツ相を支える元キャスター 日本メディアが「超美人」と評した卓君澤氏、一部で「影の部長」の声
トランプ政権、台湾当局者に「ワシントンのシンクタンク訪問減」を要請か 台湾外交部「米台関係は安定」
【図解】中国の出入国新規定、台湾人も出国制限の対象に? 台湾当局が「5大高リスク層」に警告
中国統治下の台湾は「香港より厳しい統治」に? 軍事専門ページが「一国二制度・台湾案」を分析
欧米学生の留学先に異変 高騰するロンドン・パリを離れ、ソウルやリスボンが台頭
「スイッチブレード」製造元の米エアロバイロンメント、台湾に拠点へ 初の台湾人GMを起用
台湾・台北市長選が接戦 最新世論調査で現職・蒋万安氏41.7%、民進党・沈伯洋氏40.5%