中国の習近平国家主席は23日、国賓として米ワシントンを訪れた。ドナルド・トランプ米大統領は異例にも自らメリーランド州のアンドルーズ統合基地の駐機場まで出向いて出迎えたほか、盛大な国賓晩餐会でもてなす構えだ。
しかし、こうした手厚い首脳外交に対し、米議会では強い反発が広がっている。超党派の議員、とりわけ伝統的に対中強硬派とされる共和党議員らは、トランプ氏が中国政府に過度に迎合していると公然と批判。表面的な外交的融和と引き換えに、台湾の安全保障や人権問題を対中交渉の材料にしないよう政権に強く警告している。

「独裁者を国賓晩餐会でもてなすことに驚き」
トランプ氏は今回、習氏に高いレベルの礼遇を示し、アンドルーズ統合基地まで自ら出向いて出迎えた。また、公の場で習氏を「個人的な友人」と繰り返し呼び、中国によるイランへの経済・情報面での支援についても問題を軽視するような姿勢をみせている。
しかし、こうしたトランプ氏の対応には、共和党議員から直ちに批判が上がった。上院軍事委員会のロジャー・ウィッカー委員長(共和党)は議会で、ホワイトハウスはそもそも習氏をこれほど豪華な国賓訪問に招くべきではなかったとの考えを示した。
「率直に言って、もしホワイトハウスが私の意見を求めていたなら、大統領には習近平氏を招待しないよう、ましてこれほど盛大な歓迎をしないよう助言していただろう」。ウィッカー氏は、国賓晩餐会の開催にはとりわけ驚きを示した。
ウィッカー氏は皮肉を込め、晩餐会で給仕が「シャルドネからカベルネに切り替える」際、トランプ氏は中国海軍によるフィリピンの漁民や船員への嫌がらせや、台湾への威嚇について習氏を直接問いただすべきだと述べた。
さらに、トランプ氏は軍の最高司令官として、習氏との対話の一分一秒で「目の前の客は、残忍で、選挙で選ばれていない抑圧的な独裁者であり、周辺国の支配を企て、膨大な軍事力を直接米国に向けている」と認識すべきだと主張した。
This is CCP propaganda at its finest. There is no “win-win cooperation” with the world’s biggest opponent of freedom and liberty. Here’s the real truth behind Xi Jinping’s agenda @ChineseEmbinUS. https://t.co/A1AfDadeijpic.twitter.com/b7fTdEOKPX
— Select Committee on China (@ChinaSelect)September 23, 2026
米下院の「米中戦略競争特別委員会(House Select Committee on the CCP)」も、習氏の訪米を前に動画を公開した。1974年以降の習氏の権力掌握の歩みを振り返り、同氏を「現在の世界で自由にとって最大の敵」と位置付けた。
こうした議会からの批判に対し、マルコ・ルビオ国務長官はホワイトハウスを擁護した。米中は世界の二大経済大国であり、軍事大国でもあるとして、両国首脳が会談することは「責任ある国家運営」であり、最高レベルでの対話を拒む方が極めて無責任だと強調した。
共和党重鎮4氏、対台湾支援・武器売却の凍結解除を要求
台湾の安全保障を巡っては、共和党議員の反発がより具体的な形となって表れている。 (関連記事: 【図解】米中首脳会談、6つの焦点 関税休戦・米国産品購入・AI・レアアース・イラン・台湾 | 関連記事をもっと読む )
ミッチ・マコーネル前上院多数党院内総務、ジョン・コーニン、リサ・マカウスキ、トム・ティリスの共和党上院議員4氏は23日、ルビオ国務長官とピート・ヘグセス国防長官宛てに連名で書簡を送り、トランプ政権に対し、総額150億ドルを超える台湾向けの国家安全保障支援と武器売却の凍結を直ちに解除するよう求めた。














































