三菱地所株式会社は、大手町・丸の内・有楽町エリア全体をプラットフォームと捉え、テナント各社単独では実現が困難な取り組みを提供する「まちまるごとワークプレイス」構想の一環として、企業間でのシェア型リカバリールームの2号店「とまり木 新東京ビル店」を2026年10月1日に有楽町にて開業する。
本事業は同社グループの新事業提案制度から創出され、2023年10月より「大手町ビル」内での試験運用を経て、休養室を企業間で共有する国内初のビジネスモデルとして2025年4月より直営事業化された。開設から約1年半で大手町店の累計利用者数は9,000人を超え、契約企業数も約20社に達しており、企業および利用者双方からの需要の高まりや反響を受けた出店となる。
丸の内で高まる「短時間休憩」のニーズ
近年、疲労回復や睡眠改善を通じたプレゼンティーイズムの解消に関心が高まる一方、一般社団法人日本リカバリー協会の試算によると、出社しながらも心身の不調で生産性が低下するプレゼンティーイズムによる経済損失は年間約37兆579億円に上り、そのうち疲労起因が約15兆2,154億円を占める。
また、同社が丸の内エリアの就業者1,274名を対象に実施した調査では、体調不良や強い疲労を感じながら勤務を継続した経験がある回答者が67.6%に達し、短時間の休憩支援制度を必要とする声が65.1%を記録した。同エリアの企業38社への調査でも、約8割の人事担当者が短時間休憩を健康経営上の重要施策として認識している。
労働安全衛生規則等により一定規模の事業場には休養室の設置義務が定められているものの、同エリア企業の約75%では未設置であり、設置義務対象外企業の休養環境不足や執務スペースの制約、既存設備の周知・使い勝手の悪さが課題となっていた。
仮眠やストレッチで心身をリセット 月額5万円から利用可能
「WELL REST, WELL WORK(よく休み、よく働こう)」を掲げる「とまり木」は、法人契約を通じて契約企業の従業員が勤務時間内に利用できる複合リカバリー施設である。新店舗は東京都千代田区丸の内3丁目の新東京ビル2階に位置し、営業時間は平日10時から18時までとなる。
設備面では、原則1回15分でマッサージチェアや仮眠チェアを利用した短時間睡眠(パワーナップ)を提供する機器導入や、常駐トレーナーによるストレッチなどの運動指導を行うチャージ機能に加え、体調不良時に最長1時間まで利用可能な休養室を備える。
利用対象は丸の内エリアにオフィスを構える企業(部署単位も可)で、料金は従業員50人未満の規模で月額50,000円(税別)から、従業員数に応じた固定月額制を採用している。三菱地所は単独導入が難しい休養機能を地域全体でシェアすることで、エリア就業者の心身リセットやウェルビーイング向上、各企業の健康経営を支援し、街全体の価値向上を推進する方針である。
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編集:小田菜々香


















































