中国の習近平国家主席は23日にワシントンを訪問する予定で、トランプ米大統領(Donald Trump)との今年2回目となる米中首脳会談を控えている。こうした中、米紙『ニューヨーク・タイムズ』は、ブルッキングス研究所(Brookings Institution)の上級研究員、ライアン・ハス(Ryan Hass)氏の発言を引用し、訪米した一部の台湾当局者がトランプ政権関係者から、ワシントンのシンクタンクへの訪問を減らすよう求められていたと報じた。
これを受け、台湾外交部は22日、台湾は米側の各層と良好な意思疎通を維持しており、米台関係の安定的な深化を確保していると説明した。
ハス氏は、オバマ元米大統領(Barack Obama)政権下でホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)の中国担当部長を務めた経験を持つ。
『ニューヨーク・タイムズ』は先に、台湾がトランプ氏の側近との関係構築を図り、ロビイストを雇用したほか、著名なトランプ支持者の訪台を手配してきたと報じた。一方、ハス氏によると、訪米した一部の台湾当局者はトランプ政権関係者から、ワシントンの研究機関への訪問を減らすよう求められていたという。
ハス氏は「これらはすべて、トランプ大統領の明確な意向を浮き彫りにしている。台湾が自身の対中構想を実現する上での障害にならないようにしたいということだ」と指摘した。
一方、台湾の林佳龍外交部長(外相)は先週、ラジオ番組のインタビューで、中国共産党はトランプ氏をコントロールし、米中による台湾の「共同管理」という構図を作ろうとしていると述べた。その上で、米台間の意思疎通は良好で、実際には米台が「中国を管理しようとしている」と発言した。
これに対し、国民党文化伝播委員会の陳以信主任委員は22日、頼清徳総統による米国本土でのトランジットがこれまで実現していないことや、米国の台湾向け武器売却の遅れに加え、今回、台湾当局者とワシントンのシンクタンクとの交流が制限されていると伝えられたことを挙げ、一連の兆候は米台関係が深刻な試練に直面していることを示していると批判した。「米台関係は史上最良」との主張は、明らかに自己欺瞞にすぎないとも述べた。
米側が台湾当局者にシンクタンク訪問減を求めた? 外交部「米台は各層で良好な意思疎通」
『ニューヨーク・タイムズ』がハス氏の発言を引用して報じた件について、台湾外交部の蕭光偉報道官は22日の定例記者会見で、「この情報がどこから出たものなのか、私には分からない」と応じた。 (関連記事: 米中首脳会談を前に、なぜ米国は中国に後れを取ったのか 米誌が検証するトランプ対中政策「19カ月の失点」 | 関連記事をもっと読む )
蕭氏は、報道を見ても分かるように、台湾政府当局者は実際には頻繁にワシントンで開催される行事に参加していると説明。例えば6月には、デジタル発展部の侯宜秀政務次官がワシントンを訪れ、「Pax Silica(矽盛世)」関連の会議に招かれて出席したほか、他の省庁でも同様の訪米が行われており、いずれも公式のプレスリリースや声明を発表していると述べた。













































