トップ ニュース カンボジアの「闇の帝王」プリンス・グループ会長の陳志氏ついに逮捕、中国へ身柄引き渡し 巨大財閥トップが関与した大規模詐欺の実態
カンボジアの「闇の帝王」プリンス・グループ会長の陳志氏ついに逮捕、中国へ身柄引き渡し 巨大財閥トップが関与した大規模詐欺の実態 米国財務省と司法省から連携起訴されたプリンス・グループの創業者兼会長、陳志氏。(写真/Facebookページ「Prince Bank Plc.」提供)
カンボジアで絶大な権勢を誇り、同国を代表する謎多き実業家とされた「プリンス・グループ(太子集団)」の創業者兼会長、陳志(Chen Zhi)氏がカンボジア当局に逮捕され、即座に中国へ身柄を引き渡されたことが明らかになった。カンボジア内務省の声明によると、当局は陳氏の逮捕に伴い、同国のパスポートおよび国籍を剥奪する措置をとった。
陳氏は近年、大規模な詐欺事件への関与が取り沙汰され、国際的な注目を集める「渦中の人物」となっていた。
不動産王の裏の顔は「国際犯罪組織」の首領 陳志氏率いるプリンス・グループは2015年に設立され、不動産、飲食、銀行、電子商取引(EC)など多岐にわたる事業を展開。カンボジア経済を牽引する代表的企業と見なされてきた。しかし、東南アジア各地で横行する「詐欺団地(詐欺園区)」に対する国際社会の監視が強まるにつれ、この巨大ビジネス帝国の「闇の側面」が浮き彫りとなった。
米国務省、財務省、および英国外務省は、同グループに対する大規模な制裁を発動。米政府は、プリンス・グループを「30カ国以上で活動する巨大な国際犯罪組織」と断定した。同グループは悪名高い詐欺団地と連携し、被害者を敷地内に監禁した上で、暴力による脅迫の下、オンライン詐欺や金融犯罪に従事させていた疑いが持たれている。
プリンス・グループの会長・陳志氏がかつて保有していたカンボジアの旅券。(画像/OCCRP公式サイト提供)
カンボジア当局は中国と連携して捜査を進め、国内でプリンス・グループ会長の陳志氏ら3人を拘束した。(画像/公式サイト提供)
米司法省、150億ドル相当のビットコインを押収 本件で国際社会に最も衝撃を与えたのは、米司法省による巨額の資産没収だ。米当局は昨年、民事没収手続きに基づき、約12万7271ビットコイン(当時のレートで約150億米ドル相当)を差し押さえた。これらの暗号資産は、陳氏がプリンス・グループを通じて大規模な詐欺およびマネーロンダリング(資金洗浄)計画によって得た犯罪収益であると認定されている。
中国当局は現時点で、陳氏に対する具体的な起訴内容を公表していない。また、カンボジア側も具体的な容疑については言及しておらず、内務省は今回の措置について「国際的な犯罪対策協力の枠組みに基づく引渡である」と説明するにとどめている。
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