イラン国営メディアは2026年3月1日、同国の最高指導者アリ・ハメネイ師が「殉教」したことを公式に認めた。トランプ米大統領によるハメネイ師死去の投稿を受け、イラン・イスラム共和国通信(IRNA)は、2月28日に「シオニスト(イスラエル)および米国の侵略」によってハメネイ師が殉教したと発表。これに伴い、国内で40日間の服喪期間を設けることを決定した。
テヘラン当局は、イスラエルと米国による侵略行為に対し「壊滅的な報復」を行うと強調。イスラム革命防衛隊(IRGC)は、次なる報復攻勢は「より精度が高く、破壊力を増したものになる」と宣言し、緊張が極限に達している。
イラン外務省声明:外交対話の裏での「卑劣な攻撃」を非難
イラン外務省は1日に声明を発表し、「神聖かつ文明的な祖国イランが、再び米国とシオニスト政権による犯罪的な侵略にさらされた」と強く非難した。攻撃の対象は複数の都市における国防インフラだけでなく、民間施設も含まれているという。
声明の中で外務省は、イランが米国との外交対話の最中であったことを指摘。「米軍による侵略の可能性を認識しつつも、テヘランは対話と交渉を継続することで、イラン人民の正当性を示し、侵略の口実を排除しようと努めてきた」と主張した。
また、イラン国民が戦争回避のために尽力したことを誇りに思うとしつつ、「今こそ祖国を防衛し、敵の軍事的侵略に立ち向かう時だ。イラン武装部隊は侵略者に対し、断固とした反撃を加える」と決意を表明した。
国際法に基づく「自衛権」の行使を強調
イラン側は、今回の米国・イスラエルによる空爆を「国連憲章第2条第4項に違反する公然たる武力侵略」であると告発。これに対し、国連憲章第51条に基づく「固有の自衛権」を行使し、あらゆる資源を動員して邪悪な意図を阻止する権利があると主張している。
国連安全保障理事会に対しても、国際平和と安全を維持するための即時行動を求めた。国連事務総長や国連安保理議長に対し、非同盟諸国を含む全加盟国がこの侵略行為を強く非難し、集団的な対応をとるよう呼びかけている。
国連大使「これは国際法秩序に対する戦争だ」
イランのアミール・サイード・イラバニ国営大使は2月28日の国連緊急会合にて、「現在起きていることは公然たる軍事侵略である」と断じた。
「米国とイスラエルが開始したこの戦争は、単にイランに対するものではない。国連憲章、国際法、そして国連と安保理が80年以上にわたり築き上げてきた国際法的秩序そのものに対する挑戦である」
イラバニ大使は、国連安保理メンバーの責務は政治体制の是非を判断することではなく、国際法を守ることにあると指摘。「単なる懸念の表明や空虚な非難では不十分だ。侵略が続く限り、イランは侵略が終結するまで、断固として、かつ適度に合法的な自衛権を行使し続ける」と述べ、行動を促した。
交渉決裂と報復作戦「真の約束4」の展開
アラグチ外相は、米国政府が交渉を提案しながらその裏で攻撃を仕掛ける手法を厳しく批判した。同外相によれば、昨年6月にも同様の事態が発生しており、今回も「わずか48時間前には、オマーン外相が交渉に『大きな進展』があったと発表したばかりだった」という。アラグチ氏は「米国が攻撃に踏み切った理由は理解しがたい。イラン国民を殺害した者たちには罰を与える」と憤りをあらわにした。
また、最高国家安全保障委員会事務局長で革命防衛隊元司令官のアリ・ラリジャニ氏はX(旧Twitter)への投稿で、「犯罪者であるシオニストと卑劣な米国人に、イラン侵略を後悔させてやる」と警告した。
イスラム革命防衛隊は、現在展開中の「作戦名:真の約束4(Operation True Promise 4)」について、第3波および第4波のミサイル攻撃を米以の軍事・安全保障目標に対して継続していると言及。これらのミサイルは前回の「真の約束3」で使用されたものよりも高度な技術が投入されており、精度と破壊力において過去最大規模になると予告している。
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編集:梅木奈実
















































