台北市私立培諾米達信義幼稚園の園長の息子で教育保育士を務める毛畯坤が6名の女児への性的暴行、わいせつ行為、盗撮に関与した疑いで、今年(2024年)8月16日に犯行が認定され、合わせて28年の実刑判決を受けた。しかし、毛畯坤は判決を不服として控訴し、現在二審が台湾高等法院で審理中である。ところが、毛畯坤は事件審理期間中にも600本のわいせつ動画を所持し、39名の幼児への加害が疑われることが警察の捜査で発覚し、毛畯坤は本日(22日)、加重強制性交等の罪で再び起訴された。
毛畯坤の女児性的暴行事件の顛末
この事件は台北市私立培諾米達信義幼稚園で発生した。30代の毛畯坤は母親が経営する幼稚園で教育保育士として勤務し、その間、指で押し付けるなどの方法で女児の私部に触れる行為を複数回行った。毛畯坤は後に保護者から告発されたものの、傷害の証明が間に合わず、監視カメラにも映っていなかったため、最終的に証拠不十分で不起訴となった。また、メディアは児童少年法により未成年者への性的暴行に関する情報を公開できなかったため、多くの保護者が状況を知らないまま子どもをこの幼稚園に通わせ続けた。
2023年7月に2名の保護者が直接告発するまで、毛畯坤は性的暴行容疑者として警察に逮捕・勾留されることはなかった。教育局が調査チームを設置して調査したところ、25名の保護者から通報があり、追跡調査の結果、毛畯坤が20名以上の女児に性的暴行を加えていたことが判明し、さらに600本以上の私的動画を所持していたことも発覚。最終的に毛畯坤はわいせつ罪および加重強制性交等の罪で起訴され、14歳未満の女児への強制性交等の罪により、合わせて28年の実刑判決を受けた。
6児への性的暴行意外にも 警察がわいせつ動画の照合「被害者は45人に及ぶ」
さらに、**警察が押収した600本のわいせつ動画を繰り返し検証・照合した結果、毛畯坤が少なくとも39名の幼児に性的暴行を加えていたことが判明した**。これに先に裁判所が認定した6名の児童への性的暴行を加えると、つまり45名もの幼児が被害に遭っており、彼が盗撮した映像は309本にも上る。台北地方検察署は本日、加重強制わいせつ等の罪で再び起訴し、裁判所に被告人への最も重い刑罰を求刑した。
編集:佐野華美
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