中国の地溝油が意外にも引っ張りだこに！「神秘の用途」で米日が争奪戦　年間生産200万トンで大儲け

日本の石油大手が中国の廃油市場に進出

エネルギー輸入大国である日本は、近年持続可能な燃料源を積極的に探している。報道によると、日本最大の石油会社ENEOSが中国の大手ケータリング会社と協定を結び、廃食用油を回収して持続可能な航空燃料を生産する専門事業を立ち上げた。

もう一つの石油大手Cosmoも今年、国内初の持続可能な航空燃料の量産拠点を稼働させ、廃油脂資源を利用してこの環境にやさしい燃料を生産する計画だ。

これらの再生燃料は、特に航空燃料分野で炭素排出量削減の大きな可能性を秘めている。従来の燃料と比べ、廃油脂から生産された燃料は「カーボンニュートラル」を実現でき、化石燃料への依存を減らし、航空業界の炭素フットプリントを効果的に削減できる。

日本だけでなく、米国も中国からの廃食用油の輸入を加速している。これらの油脂は主にバイオ燃料の生産、特にディーゼル燃料と航空燃料の製造に使用されている。専門家によると、廃油脂から生産された燃料は再生可能であるだけでなく、土地資源の消費を減らし、環境保護の効果を実現できるという。

市場情報によると、米国の中国からの廃食用油輸入量は今後数ヶ月で新記録を達成する見込みだ。この需要の波は、世界的な再生可能エネルギーへの需要増加に起因しており、特に環境保護政策が日々強化される背景の下、廃油脂の再利用がグリーンエネルギーサプライチェーンの重要な一環となっている。

地溝油とは、レストランの廃棄食品から回収された油脂を指し、過去には食品加工業で違法に再利用され、多くの食品安全問題を引き起こした。しかし、関連法規の強化と技術の進歩により、中国の地溝油は現在大規模に回収され、バイオディーゼルと持続可能な航空燃料の生産に使用されている。

バイオディーゼルの最大の利点は再生可能性と環境性能にある。この燃料は従来のディーゼルエンジンと互換性があり、炭素排出量を削減しながら、より多くの土地資源の使用を避けることができる。

中国の公式データによると、中国は年間200万トン以上のバイオディーゼルを生産しており、そのうち90%が海外に輸出されている。これらのデータは、中国の持続可能な航空燃料市場がまだ初期段階にあるものの、生産能力が徐々に増加していることを示している。

編集：佐野華美