台湾海峡緊張:賴清德総統の演説を受け中国が大規模軍事演習を実施 尖閣諸島沖で中国船4隻が一時領海侵入

中国人民解放軍東部戦区は2024年10月14日から、戦区の陸軍、海軍、空軍およびロケット軍などを組織し、台湾海峡北部、台湾北部、東部、南部海域で「聯合利剣-2024B」台湾包囲軍事演習を展開している。(東部戦区のWeiboより)


賴清德総統が5月20日に就任して以来、就任演説、アイグン条約、国連総会決議2758が台湾に言及していないこと、平和協定を絶対に締結しないことなど、北京に対する組み合わせ攻撃を緻密に繰り出している。

賴清德が先日国慶節演説を発表した後、中国人民解放軍東部戦区報道官の李熹海軍大佐は10月14日、中国人民解放軍東部戦区が陸軍、海軍、空軍、ロケット軍を組織し、台湾海峡北部、台湾北部、東部、南部海域で「聯合利剣-2024B」台湾包囲軍事演習を展開すると発表した。

軍事演習の重点は海空戦備警戒巡視、重要港湾・重要地域の封鎖、海上・陸上攻撃、総合的な制空権獲得などの項目を含む。李熹は、「これは台湾独立分裂勢力の行為に対する強力な威嚇であり、国家主権を守り、国家統一を維持するための正当かつ必要な行動である」と主張した。

賴清德の国慶節演説に対し、中国国務院台湾事務弁公室報道官の陳斌華は10日夜、賴清德が演説で引き続き「互いに隷属しない」という「新二国論」を鼓吹し、「台湾独立」の誤った論理を作り上げ、分裂主張を宣伝し、両岸の敵意と対立を煽動していると述べた。これは、賴清德が「台湾独立」の立場に固執し、対立思考に満ちており、挑発を続けていることを十分に示しており、意図的に両岸関係の緊張を高め、台湾海峡の平和と安定を深刻に損なっていると指摘した。

「聯合利剣-2024B」:台湾包囲を想定した総合演習

中国人民解放軍東部戦区は2024年5月、台湾に対して予告なしに「聯合利剣-2024A」軍事演習を実施し、10月に「聯合利剣-2024B」軍事演習を実施した。軍艦が周辺海域で合同し、「台湾包囲軍事演習」を形成した。

中国:「台湾独立勢力への強力な威嚇」と主張

中国人民解放軍東部戦区は今年5月、台湾に対して予告なしに「聯合利剣-2024A」演習を実施し、軍艦を動員して周辺海域で「聯合利剣-2024A」台湾包囲軍事演習を形成した。中国軍東部戦区は13日11時11分に1分01秒の戦闘訓練映像「枕戈待旦」を公開した。映像では中国軍の艦船が一斉に出動し、最後のシーンで「枕戈待旦」の四文字で締めくくられ、「旦」の字で台湾地図を包囲し、台湾包囲軍事演習を実施することを暗示している。

尖閣諸島沖で中国船4隻が一時領海侵入 日本当局が警告

日本のNHKが報じたところによると、第11管区海上保安本部(沖縄県那覇市に所在)は、尖閣諸島南小島海域において、4隻の中国海警局の船舶が14日午前10時(台湾時間9時)頃から相次いで日本の「領海」に侵入し、午前11時半頃に退去したと発表した。日本の海上保安本部はこの4隻の中国海警船に対し警告を発し、日本の「領海」への再侵入を避けるよう呼びかけるとともに、巡視船を派遣して継続的な警戒監視を行っている。

台湾海峡の緊張:年内2度目の大規模演習

台湾国防部は13日、中国空母「遼寧」の艦隊がバシー海峡に進入したことを察知し、西太平洋での活動を行う可能性があると分析している。

中国メディアの一斉批判:言論戦も激化

軍事的威嚇に加えて、中国の台湾に対する文化的攻撃も集中的に展開されている。中央テレビ、新華社通信、人民日報、さらには中国軍の機関紙である解放軍報まで、ここ数日で一斉に声を上げ、賴清德の国慶節演説を逐一批判している。

編集:高畷祐子

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