《靖国神社問題》石破茂「靖国神社不参拝」の約束を守るも、供物奉納で中韓両国から批判
2024年8月15日、東京の靖国神社。(AP通信)
東京の靖国神社で17日から3日間の秋季例大祭が開催され、石破茂首相は初めて「内閣総理大臣」として供物を奉納した。共同通信は情報筋の話として、石破首相が例大祭期間中に靖国神社を参拝しない予定だと伝えたが、中韓両国は石破首相の靖国神社への供物奉納に「遺憾」の意を表明した。
第二次世界大戦のA級戦犯を祀る靖国神社は、今も中韓などの国々にとって歴史的なしこりとなっており、日本の首相が靖国神社を参拝すると、反日勢力の批判の的となることが多い。石破首相と決選投票まで争った自民党保守派の代表、高市早苗氏は17日に靖国神社を参拝し、自費で「玉串料」(祭祀費)を奉納し、メディアに対して「一日本人として参拝した」と述べた。
石破首相は超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のメンバーだが、自民党総裁選前の産経新聞のインタビューで「天皇陛下が参拝できる環境を作らない限り、(首相として)参拝しない」と述べていた。共同通信は、中韓などの国々の反応を考慮してか、日本の首相に選出された石破氏は17日に実際に靖国神社を参拝せず、「内閣総理大臣」の名義で真榊を奉納したと伝えた。共同通信はまた、現職の日本の首相が最後に靖国神社を参拝したのは2013年12月の安倍晋三氏だったと指摘した。
真榊(まさかき)は日本の神道で祭壇の左右に置かれる祭具で、五行を表す緑、黄、赤、白、青の五色の絹で作られた幟の前に、榊の枝を立てるだけでなく、剣、鏡、勾玉などの三種の神器も掛けられ、この祭具一式を「真榊台」と呼ぶ。
NHKは、石破首相がこれまで真榊を奉納したことはなく、17日の行動は岸田文雄氏や菅義偉氏の方針に従ったものだと指摘した。内閣官房副長官の青木一彦氏は、石破首相は私人として真榊を奉納したのであって公的な立場ではないと理解していると述べ、秋季例大祭期間中に参拝するかどうかは石破首相が適切に判断すると述べた。しかし、韓国外交部や中国の官製メディア『環球時報』は、石破首相が靖国神社に供物を奉納したとの報道を受けて「失望、遺憾」の意を表明した。
韓国外交部は、日本の指導者が再び侵略戦争を美化し、戦犯を祀る靖国神社に供物を奉納したことに深い失望と遺憾の意を表明し、「日本の新内閣が過去を謙虚に反省し、真の悔悟の念を示すことが日韓関係構築の重要な基礎となる」と強調した。『環球時報』は中国外交部の過去の態度を繰り返し、「靖国神社は日本の軍国主義が対外侵略戦争を行うための精神的道具であり象徴であり、侵略戦争に重大な罪責を負う14名のA級戦犯を祀っている。中国側は日本側のこうした消極的な動きに断固反対し、日本側に侵略の歴史を反省し、軍国主義と徹底的に決別するよう求める」と述べた。
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