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編集部

スズメバチ入り月餅が話題に:台湾の珍味に挑戦する勇気はある?


「絶対に偽物じゃない!」SNSで話題のスズメバチ月餅

台湾のSNSで、一匹の大きなスズメバチが月餅の上に乗っている写真が話題になっています。「今回は絶対に偽物じゃない!店主さん、説明をお願いします!」というキャプションと共に投稿されたこの写真、実は店舗が特別に製造した独特の味の月餅だったのです。


15年の歴史を持つ珍味:「スズメバチの幼虫入り月餅」

この珍しい月餅は、雲林県の「新興ベーカリー」が製造しています。見た目の特徴は上に乗った大きなスズメバチの模型ですが、中身にも驚きが。なんと、ナツメやあずきあん、クコの実に加えて、7-8匹のスズメバチの幼虫が入っているのです。


店主の思いが詰まった珍味の誕生秘話

本紙風傳媒取材に応じた店主によると、このアイデアは15年前に突然思いついたそうです。普段から近隣の学校でスズメバチの駆除を行っていた店主は、ベーカリーの材料を使って、駆除したスズメバチを月餅に活用することを思いつきました。


店主は「スズメバチの幼虫には生臭さがなく、単体で食べると牛乳のような味がします。加熱するとタンパク質が凝固し、ナツメと合わさって独特の甘い香りになるんです」と説明しています。


勇気ある挑戦者を待つ珍味

この珍しい月餅の主な購入者は、地元の人よりも遠方から来る客が多いそうです。店主は「珍しいものが好きな人が友人に紹介されて来店することが多いですね。怖がる人は本当に怖がりますが、好きな人はとても気に入ってくれます」と話します。


この「スズメバチ月餅」は特許も取得済み。使用されるスズメバチはすべて野生のもので、養殖ではありません。7-8匹の幼虫を餡に入れる作業も簡単ではないそうです。


教育的な意義も

店主は学校でスズメバチの巣を除去する際、生徒たちにスズメバチを怖がらないよう、また悪ふざけでスズメバチを刺激しないよう指導もしているそうです。高い経済価値を持つスズメバチを有効活用しながら、教育にも役立てているわけです。


「スズメバチ月餅」の価格は1個99台湾ドル(約436円)、4個入り箱で450台湾ドル(約1,980円)です。以前は木箱で包装していましたが、最近は予約で完売したため、紙箱に変更したそうです。


SNSでの反応は?

SNSでの投稿には、様々なコメントが寄せられています。「すごく大きな黒ゴマみたい」「ミニチュアモデルみたい」といった驚きの声や、「中身が怖い、絶対に食べたくない」という声もある一方で、「オオスズメバチバージョンはないの?一箱ほしい」と興味を示す人も。その独特の見た目にもかかわらず、挑戦してみたいという人も多いようです。


店舗情報: 新興ベーカリー(新興烘培坊)

住所:雲林県北港鎮公園路67号

電話:05 783 3898


編集:高畷祐子


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