隈研吾、高雄で42.9億元の大型開発!TSMC新工場にも最接近の注目プロジェクト始動

2024-09-11 15:17
高雄捷運の共同開発第5案「R20後勁駅プロジェクト」 初めて国際的建築巨匠・隈研吾氏がデザインを担当 (高雄捷運局提供)
高雄捷運の共同開発第5案「R20後勁駅プロジェクト」 初めて国際的建築巨匠・隈研吾氏がデザインを担当 (高雄捷運局提供)
目次


高雄の未来を描く:捷運R20後勁駅で大規模開発契約締結

台湾南部の大都市・高雄市で、捷運を中心とした大規模都市開発プロジェクトが新たな段階を迎えた。高雄市政府は10日、「高雄捷運レッドラインR20後勁駅共同開発プロジェクト」の契約締結式を行った。林欽榮副市長が市政府を代表し、共同申請者の鑲揚国際開発有限公司および福裕事業股份有限公司と開発契約を結んだ。

「楠梓ツインスター」:半導体産業の発展を見据えた都市設計

林副市長によると、このプロジェクトは高雄捷運の共同開発案件としては5番目のものだ。特に注目すべきは、楠梓産業区や半導体産業の「Sコリドー」に隣接する重要な拠点となる点だ。2025年8月に着工し、2030年6月の完成を目指す。2棟の高層ビルで構成される「R20楠梓ツインスター」は、地域の新たなランドマークとなる予定だ。

TODの強みを活かした戦略的立地

R20後勁駅西側の住宅地区で行われるこの開発は、半導体Sコリドーの継続的な発展を見据えたものだ。高雄科技大学、楠梓産業パーク、後勁公園に隣接するR20駅は、TOD(公共交通指向型開発)の中心地としての優位性を持つ。北高雄の玄関口を再構築し、地域発展の指標となることが期待されている。

世界的建築家・隈研吾氏も参画:高品質な都市空間の創造へ

福裕事業股份有限公司の董上裕副会長は、このプロジェクトが都市の居住環境を改善するだけでなく、新たな経済的推進力をもたらし、地域により多くの産業と雇用機会を創出すると強調した。さらに、国際的に著名な日本の建築家・隈研吾氏をデザインに招聘し、建築の高品質化にも注力している。

42.9億台湾ドルの投資で誕生する新たな都市空間

高雄市政府捷運局の吳嘉昌局長によると、開発用地は楠梓区の加昌路と海専路の交差点に位置し、面積は約5,480平方メートル。地下5階、地上16階と24階の2棟のオフィス・商業複合ビルが計画されており、総開発規模は約5.9万平方メートルに達する。後勁駅の出口と立体的に接続され、総投資額は42.9億台湾ドル(約190億円)に上る。

環境に配慮したスマートビルディングへ

捷運局は、完成後の建物の一部を楠梓第2行政センターおよび関連公共施設として使用する計画だ。これにより、楠梓地区の住民や楠梓産業パークの従業員へのサービス提供が可能となる。さらに、グリーンビルディング、スマートビルディング、耐震基準の認証を取得し、政府の安全基準を満たすとともに、環境に優しい持続可能なオフィス空間の実現を目指している。

高雄の新たな経済エンジンとしての地下鉄開発

捷運局によると、高雄捷運ではこれまでにO4、O13、Y10、RK1西側用地、そして今回のR20駅を含む5つの共同開発案件の契約が締結され、累計投資額は250億台湾ドルを超えている。さらに、O9-A用地でも投資家の募集が行われており、今後も多くの捷運共同開発案件が推進される予定だ。これらのプロジェクトは、高雄の新たな経済の中心地として期待されている。編集:高畷祐子 (関連記事: 【深層】民衆党の「宮廷政治」:柯文哲逮捕で浮上する3人の女性の権力闘争 関連記事をもっと読む

台湾ニュースをもっと深く:風傳媒日本語版Xをフォロー👉@stormmedia_jp

最新ニュース
気候変動で揺れる台湾椎茸産業、日本の技術で振興に期待
台湾鉄道の「秘密の特急」が人気急上昇!自強号より速く、莒光号より安い「史上最も美しい区間車」
台湾外交の最後の砦が揺らぐ:アフリカ唯一の外交関係国スワジランドに忍び寄る中国マネー
「台湾のマンデラ」発言が火種に:時代力量党が民衆党を「邪教化」と非難 黄国昌:品格に欠ける
【徹底分析】鴻海のインド進出、無事撤退できるか?「外資の墓場」で蔓延する「飼い殺し」戦略の実態
台湾鉄道、35.6%値上げへ 29年ぶり運賃改定 - 短距離利用者に影響大
社説:柯文哲氏勾留で露呈した「捜査非公開」の虚構 - 台湾司法の信頼性が問われる事態に
司法の「二重基準」を問う - 趙少康氏、民進党の汚職も捜査せよと主張
【特集】台湾民衆党、二重の危機に直面柯文哲主席拘留中、発言人が記者に暴言で窮地に
速報:柯文哲氏、京華城案で勾留決定
AIブーム、バブルか革命か - 半導体大手が語る未来像と課題
賴清德政権、人事権の乱用で批判高まる 選挙参謀を大法官に指名、民主の危機か
「世界で台湾だけの罪」で柯文哲前市長を起訴 証拠なき逮捕に再燃する議論
【速報】妻夫木聡が台湾の魅力を熱弁!観光大使就任で「長期滞在したい」
野島剛教授に聞く:「民意が決める」日本の対台湾政策、中国政府には理解困難
賴清德総統の対ロシア発言に波紋:民衆党議員が「戦争を煽る」と批判
TSMC 900台湾ドル割れ、台湾株式市場が1000ポイント超の大幅下落
台湾の国慶節ビジュアル、伝統回帰で話題に:「中華民国」表記と梅花モチーフが復活
台湾の強み、TSMCの劉徳音前会長が語る:「シングルウィンドウ制度」が米国進出で痛感
京華城事件で柯文哲氏釈放:民衆党「反緑営第一ブランド」構築で復活の可能性も
TSMC熊本進出で台日食品業界に商機:台湾15社が訪問、老舗「千成堂」と提携も
新竹県の名門幼稚園で児童虐待:園児を「巻き寿司」にして暗闇に閉じ込める
柯文哲氏、検察庁で異例の手錠使用 「最も屈辱的な1分間」に波紋
柯文哲氏、汚職疑惑で釈放 検察の証拠不足で身柄拘束却下
【緊急速報】京華城贈収賄疑惑:今朝、柯文哲前市長宅に検察が強制捜索
実際に店舗運営し投資家を騙す2億円詐欺 SNS担当者も3000万円超の報酬を得る
政府の不動産抑制策が効果か 新規着工戸数が急減、新北市は過去最低を記録
元女優の市議員ら逮捕 台北市の大型再開発で4500万台湾ドルの贈収賄疑惑
国連発表:東京-横浜が世界最大のハイテク集積地、台北-新竹は25位に
中国産AAA級ゲーム『黒神話:悟空』が大ヒット 台湾でPS5版発売遅れる理由
TSMC、ASEがシリコンフォトニクス連盟結成 AUOも参画、技術革新を加速
「疑賴論」、賴清德は「ホワイトハウスに近づく」ことができるか
熊本県知事、TSMCに第3工場誘致へ意欲 台湾訪問で半導体産業強化を目指す
鼎泰豐、中国北部から撤退へ 北京など14店舗を10月末までに閉鎖
AMD、台南・高雄に研究拠点 郭経済部長「台湾の発展に寄与」
台湾選手への論争に即応!賴清德政権100日の荒波と挑戦
長榮ホテル「五星紅旗事件」で曹興誠氏:「中国で商売する企業は頭を下げざるを得ない」
台北101の新会長に賈永婕氏 夫の政治献金は民進党議員へ
内幕:民進党「調整役」議員に疑惑 柯建銘氏の中国投資問題が再浮上
賴清德:台湾は大陸反攻せず、共産党統治も拒否 - 823砲戦66周年式典で決意表明
台新金と新光金が大型合併へ - 台湾金融史上最大の合意買収案件が実現か
台湾高官が極秘訪米 - 賴清德政権下初の"特別チャネル"会談で米台関係強化
NHK国際放送で中国籍アナが暴走 - 尖閣領有権主張と歴史問題に言及