京華城事件で柯文哲氏釈放:民衆党「反緑営第一ブランド」構築で復活の可能性も

柯文哲氏の争議続くも、鈕則勳教授は民衆党の周縁化を否定。写真は先日、台北地検前で柯氏を支持する人々。(資料写真、顔麟宇撮影)
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柯文哲氏釈放、民衆党の今後は

台北市の京華城開発をめぐる疑惑で、検察当局が大規模な捜査を行った。論争の的となっていた民衆党の柯文哲主席は、数十時間に及ぶ取り調べの末、2日に台北地方裁判所から保釈金なしでの釈放が決定された。


「反緑営第一ブランド」で復活の可能性

一部の学者は民衆党の将来的な周縁化を予測しているが、中国文化大学の鈕則勳教授は異なる見解を示している。鈕教授はフェイスブックで、柯氏が「反緑営(民進党)第一ブランド」としての位置づけを確立できれば、民衆党は周縁化どころか、国民党の票を侵食する可能性があると分析している。


「被害者症候群」の恩恵

鈕教授は、保釈金なしでの釈放により、柯氏が「被害者」のイメージを形成し、「被害者症候群」の恩恵を受ける可能性があると指摘。柯氏が支持者への感謝と検察への批判を展開していることから、民衆党議員団が攻撃の強度を増し、反転攻勢に出る意図が見られるという。


国民党の不明確な戦略

鈕教授は、国民党が最近の政治的議題で明確な戦略を持っていないと指摘。一方、柯氏と民衆党議員団が与党を激しく攻撃し、「政治的迫害」を訴えることで、国民党以上に強い「反緑営」の印象を与える可能性があるという。特に、国民党内で「藍白合(国民党と民衆党の連携)」に関する意見が分かれている現状は、民衆党にとって反緑営の旗印を奪取する好機だと分析している。


予測不能な政治情勢

鈕教授は、今回の「保釈金なしでの釈放」が多くの予想を覆したことを指摘。「民衆党がこの危機を乗り越えられず、周縁化するしかないと誰が断言できるだろうか」と述べ、政治情勢の予測困難さを強調している。編集/高畷祐子

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