ベネズエラを急襲後、トランプ氏「中国が台湾を攻撃するかは習近平次第だが、私が大統領の時は不可能だった」と述べた

2026年1月6日、ワシントンD.C.、アメリカ大統領ドナルド・トランプ氏が共和党議員の年次政策会議で演説を終えた後、退場時に踊りだした。(写真/AP通信提供)

2026年の幕開けとともに、トランプ米大統領は「帝国主義」とも呼べる強権的な姿勢を鮮明にしている。ベネズエラのマドゥロ政権に対する急襲(斬首作戦)、コロンビアへの威嚇、そして再燃したグリーンランド購入の野望。トランプ氏は先日、ホワイトハウスで行われた米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)のインタビューで、国際法や条約は米国を縛るものではないと断言した。権力の限界について問われると、彼はこう言い放った。「私を制限できるのは、私自身の道徳と意志だけだ」

また、米軍によるマドゥロ拘束を受け、中国の習近平国家主席が同様の手法で台湾を攻撃する可能性について問われると、トランプ氏は「それは習近平次第だ。しかし、私が大統領である限り、彼がそうすることはないと信じている」と述べた。

17世紀、フランス国王ルイ14世は16歳にして「朕は国家なり(L'État, c'est moi)」と宣言し、絶対王政を確立したとされる。それから400年以上を経た今、トランプ氏はNYT紙に対し、自身の権力に対するいかなる制限も自らが裁定するものであり、国際法や条約が自身を凌駕することはないとの考えを示した。

国際法は米国を縛れない

NYT紙が「大統領としての権力に制限はあるのか」と追及すると、トランプ氏は次のように答えた。「ある。それは私自身の道徳的基準、私の意志だ。私を止めることができるのはそれだけだ」「私に国際法など必要ない。人を傷つけるつもりはないが」

米国政府は国際法を遵守すべきかという問いに対し、トランプ氏は「遵守する」としつつも、「それはあなたが国際法をどう定義するかによる」と含みを持たせた。

NYT紙は、この発言がトランプ氏の世界観を如実に表していると分析する。その核心にあるのは、「強国同士が衝突する際、決定的な要因となるのは『国力』だけであり、法律や条約ではない」という思想だ。トランプ氏は国内の法的な制約を認めつつも、自身が嫌悪する機関への処罰や政敵への報復、地方自治体の反対を押し切った州兵の展開など、最大限の圧力(Maximum Pressure)をかける戦略を取り続けている。

脅威はリアルだ 脅威とはトランプのことだ

トランプ氏は、自身の「予測不能性」を最大限に利用し、迅速な軍事行動をちらつかせて他国を脅迫することを厭わない。インタビュー中、トランプ氏はコロンビアのペトロ大統領からの電話に応対した。ペトロ氏はトランプ氏による度重なる威嚇を受け、ベネズエラと同様の攻撃が自国に向けられるのではないかと深く憂慮していたという。トランプ氏はNYT紙に対し、こう語った。「我々は今、危険の中にいる。なぜなら脅威はリアルだからだ。その脅威とは、トランプのことだ」

イラン、ベネズエラ、そしてグリーンランド

近隣諸国への威嚇や国際機関からの脱退に加え、トランプ氏はインタビューで自身の3つの「成果」を列挙した。 (関連記事: 「中国経済は死んだ」という2025年最大の誤算 ブルームバーグ:トランプ関税はなぜ空振りに終わったのか 関連記事をもっと読む

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