「中国経済は死んだ」という2025年最大の誤算 ブルームバーグ:トランプ関税はなぜ空振りに終わったのか

2025年12月13日、北京に今冬初の雪が降ったが、観光客は故宮を訪れる。(写真/AP通信提供)

トランプ米大統領が2025年4月の「解放の日(Liberation Day)」に相互関税(reciprocal tariffs)を宣言し、その後数ヶ月にわたって中国製品への関税率を引き上げ続けたとき、中国がその難局を乗り切るばかりか、虎の子の「レアアース」カードを切って強敵を譲歩させると誰が予想できただろうか。

米ブルームバーグのコラムニスト、シュリ・レン(Shuli Ren)氏は、「中国を絶対に、絶対に過小評価してはならない」と警告する。2025年の年初には「地獄のスタート」を切ったかに見えたこの国は、年末には世界を驚嘆させる成績表を突きつけたからだ。

「絶対に中国を過小評価するな」

レン氏は2025年12月24日、「私に続いて復唱を:中国を絶対に、絶対に過小評価するな(Repeat After Me: Never, Ever Underestimate China)」と題したコラムを寄稿した。トランプ氏が仕掛けた貿易戦争から人工知能(AI)の躍進に至るまで、2025年は劇的な転換に満ちていた。その中で最も深遠な教訓は、中国の底力を見誤ってはならないということだ。

多くの経済学者は年初の時点で、中国経済はもはや回復不能であり、今後数十年にわたる衰退に直面し、「世界の工場」としての地位も明け渡すことになると予測していた。しかし年末を迎えた今、それら悲観的な予測のほぼ全てが水泡に帰したのである。

「日本化」の懸念とトランプの圧力、その双方を跳ね返す

​レン氏によれば、世界第2位の経済大国である中国は当初、絶体絶命の危機にあると判定されていた。1990年代の日本のような「失われた10年」に陥る可能性さえ囁かれていたのだ。加えて、ホワイトハウスに返り咲いたトランプ氏は、サプライチェーンの多角化と製造業の米国内回帰を強力に推進。多くの外資が移転を選択し、経済学者たちは中国がデフレ、債務、人口問題という構造的な「トリレンマ」から逃れる術はないと論じていた。

しかし、波乱に満ちた2025年を経て、習近平国家主席はトランプ氏の「いじめ(Bullying)」に正面から対抗できる唯一の外国指導者として浮上した。それどころか、レアアースの輸出管理を武器に、トランプ氏を譲歩させるに至ったのである。

驚異的な回復と「DeepSeek」モーメント

さらに予想外だったのは、年末時点での中国製造業の活力だ。依然として世界で最も活気ある製造拠点の地位を維持しており、「欧州にはもはや中国に売るものがない」と嘆く声さえ聞かれる。AIブームは香港株式市場を4年ぶりの高値に押し上げ、海外投資家も市場に戻りつつある。トランプ関税が実施されたにもかかわらず、中国の貿易黒字は過去最高を記録した。
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中国はいかにして経済低迷を脱し、テクノロジー、バイオ、そして国防領域において、世界を驚愕させる「DeepSeek(ディープシーク)」モーメント(※中国AI企業が技術的ブレイクスルーを果たした瞬間を指す)を迎えることができたのか。成功の契機は常にそこにあったのか、それとも西側のエリートたちが意図的にそれを見ようとしなかっただけなのだろうか。

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