柯文哲氏、検察庁で異例の手錠使用 「最も屈辱的な1分間」に波紋
民衆党主席柯文哲氏、取調室へ護送中、一時手錠をかけられる。(資料写真、柯承惠撮影)
台北地方検察庁は8月31日夜、民衆党主席の柯文哲前台北市長の勾留と接見禁止を請求した。注目すべきは、柯氏が取調室へ移動する際、一時的に手錠をかけられたことだ。これは柯氏の政治家としての10年間で「最も屈辱的な1分間」と報じられている。
台北地検は、法警(司法警察官)が拘留室から取調室への護送中、必要に応じて手錠を使用したと説明。刑事訴訟法第89条に基づき、逮捕や護送時に拘束具の使用が認められているという。ただし、必要以上の使用は避け、被告の身体と名誉に配慮すべきとされている。
柯文哲氏の弁護士は、この措置を不当だと主張。柯氏は民衆党主席として自身の潔白を証明しようとしており、逃亡や自殺のリスクはないと指摘。わずかな距離での手錠使用は、柯氏を「重大犯罪者」や「自殺の恐れのある者」として扱ったに等しいと批判している。
31日未明、柯氏が検察庁を離れようとしたため、検察官の命令で逮捕。その後、弁護士の要請で提審(人身保護令状)のため裁判所に移送されたが、この移動中は手錠を使用せず。しかし、再び検察庁に戻った際、拘留室から取調室への移動中に手錠をかけられた。取調室に到着後、検察官の指示で手錠は外された。
この事件を巡り、台湾の政界では様々な見解が示されている。柯文哲氏の支持者の一部からは、捜査の背景に政治的な意図があるのではないかという意見が出ている。一方、与党関係者は捜査の正当性を主張している。
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