難処理プラスチックを高品質再生材へ再資源化、MSCが年間3万トン処理の独自プラントを6月に稼働
MSCが難処理プラスチックを水のみで洗浄し高品質再生材を量産する独自プラントを6月に稼働させ、企業の資源循環ニーズに対応する。(写真/株式会社MSC提供)
プラスチックリサイクルの機械開発や技術コンサルティングなどを手掛ける株式会社MSC(本社・宮城県仙台市、麦谷貴司代表)は、これまで焼却するしかなかった難処理プラスチックを高品質再生材「MC-Re」として量産する独自プラントを、株式会社富山環境整備にて2026年6月に本格稼働させる。
焼却されてきた難処理プラスチックを再び製品へ
新プラントは、一般家庭約8万から9万世帯分に相当する年間約3万トンの容器包装プラスチックを処理する能力を持つ。家庭から排出され、容器包装リサイクル協会のルートで回収されるプラスチック約41.5万トンのうち、約21.3万トンは汚れや臭い、アルミ蒸着フィルムなどの複合素材を理由に、これまで焼却や熱回収、埋め立てに依存していた。MSCの技術はこれらの難処理プラスチックを再資源化し、再び製品として社会に戻す資源循環ルートを確立する。
高品質再生材「MC-Re」を生み出す独自技術は、物理洗浄技術により水のみで汚れと臭いを除去し、環境への負荷を最小限に抑える点が特徴である。また、従来の再生材は配合率が3割程度にとどまっていたが、この技術により7割以上まで高めることが可能となった。これにより、主原料として日用品の容器から自動車部品、物流資材、インフラ資材まで幅広い用途への展開が期待されている。同技術は複数の特許を取得しており、環境省の循環経済関連実証事業にも採択されている。
法改正を追い風に資源循環の社会実装を後押し
2026年4月の資源有効利用促進法改正により、企業には再生資源の利用強化が強く求められている。MSCは2011年の設立以来培ってきた技術を生かし、本プラントの本格稼働を通じて、企業が直面する実効性のある再資源化ルート確保の課題を解決し、サーキュラーエコノミーの社会実装を後押ししていく方針だ。
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