東京国際映画祭で台湾映画が存在感 女性監督4作品やコンペ入選作など多彩な魅力を発信
第39回東京国際映画祭が日比谷で開幕し、台湾映画は女性監督の新作特集上映やコンペ部門へのノミネートなど多彩な存在感を放った。(写真/第39回東京国際映画祭提供)
第39回東京国際映画祭が26日に東京の日比谷で開幕し、レッドカーペットイベントに世界各地の映画関係者が集った。
台湾映画界からは『僕のおじいちゃん棋王(原題:我的棋王爺爺)』の陳怡蓉(チェン・イーロン)監督、主演の李立群(リー・リーチュン)と謝以楽(シエ・イールー)、『恨女の逆襲(原題:恨女的逆襲)』の李宜珊(リー・イーシャン)監督、主演の林怡婷(リン・イーティン)らがレッドカーペットに登場し、台湾映画の魅力をアピールした。
今映画祭では台湾文化センターとの連携による特集上映「台湾電影ルネッサンス2026」のほか、台湾の映画人が携わった2作品がコンペティション部門にノミネートされ、アジア学生映画コンペティション部門にも台湾の若手監督による短編が入選するなど、台湾の豊かな創作力を示した。
第39回東京国際映画祭が日比谷で開幕し、台湾映画は女性監督の新作特集上映やコンペ部門へのノミネートなど多彩な存在感を放った。(写真/第39回東京国際映画祭提供)
台湾映画の新作4本と名作修復版を特集上映 文化部駐日台湾文化センターは、ワールド・フォーカス部門において「台湾電影ルネッサンス2026」特集を展開した。厳選された現代台湾映画の新作4本とデジタル修復されたクラシック映画1本がラインアップされており、新作はいずれも女性監督がメガホンをとった。
李宜珊監督の『恨女の逆襲』、陳怡蓉監督の『僕のおじいちゃん棋王』、阮鳳儀(ルアン・フォンイー)監督の『幸せな日々(原題:幸福快樂的日子)』、李芸嬋(リー・ユンチャン)監督の『役に立つ人(原題:有用的人)』の4作で、女性の成長や家族関係、世代間の絆、生命の価値といった多様な視点から物語を描き出している。
会期中には各作品の監督や主要キャストが登壇するQ&Aセッションも行われ、観客との交流が深められる。
さらに今年は台湾語映画70周年の節目にあたり、李行監督が1962年に手がけた名作『両相好』のデジタル修復版が日本で初上映される。出演者の王満嬌も訪日して舞台挨拶に立ち、当時の貴重なエピソードを語る予定である。
第39回東京国際映画祭が日比谷で開幕し、台湾映画は女性監督の新作特集上映やコンペ部門へのノミネートなど多彩な存在感を放った。(写真/第39回東京国際映画祭提供) また、コンペティション部門には台湾の映画人が関わった作品が選出された。
日本の池田暁監督がメガホンをとり台湾の俳優・劉冠廷(リウ・グァンティン)らが出演、金門島で撮影が行われた日台合作映画『私の愛しいモンスター(原題:我親愛的怪孩子)』や、台湾の李康生(リー・カンション)、李鴻其(リー・ホンチー)、陳庭妮(チェン・ティンニー)が出演する『腹喜(原題)』の2作品がノミネートされ、国際共同製作における成果を示した。
台湾映画の国際発信と日台文化交流を推進 開幕セレモニーには台湾文化センターの曽鈐龍(ツェン・チェンロン)主任が出席し、参加した台湾映画陣にエールを送った。
台湾の李遠(りえん)文化部長は「台湾には物語が豊富にあり、情熱と独創性を持ったクリエイターも揃っている。近年は物語開発から国際共同製作、海外展開を後押しする『大航海計画』を推進しており、より多くの台湾作品が世界の舞台へ羽ばたくことを期待したい」とのコメントを寄せた。
李逸洋(リー・イーヤン)駐日代表も「民間交流が深い台日において、文化芸術は距離を縮める架け橋となる。昨年の大阪での文化イベント『We TAIWAN』に続き、映画を通じて台湾の暮らしや社会を知ってもらい、両国の絆がさらに強まることを願っている」との意向を示した。
東京国際映画祭終了後も連携企画は継続される。台湾文化センターが主催し同映画祭の提携企画となる「台湾語映画70周年特集 in Japan」が、12月2日から4日、および8日から9日にアンスティチュ・フランセ東京で開催される。クラシック修復作品の上映やシンポジウムを通じて、台湾語映画の歴史的価値を日本の観客に紹介する。
台湾文化センターは、東京国際映画祭を台湾映画の国際発信における重要な拠点と位置づけており、今後も日本の映画祭や文化機関との連携を深め、認知度向上と交流拡大に努めるとしている。
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