2026年の台北市長選は当初、再選を目指す国民党の蔣万安市長が優位に選挙戦を進めるとみられていたが、予想以上の接戦となっている。こうした中、国民党内では、中国広播公司(中広、BCC)の元会長である趙少康氏が民進党の台北市長候補・沈伯洋氏にインタビューしたことについて、沈氏を支持する「洋流」の広がりを後押ししたとの批判が上がり、趙氏を「戦犯」とみなす声まで出ている。
趙氏はストームメディアのインタビューに対し、「TVBSは国民党など『藍営』のテレビ局ではない。藍営がTVBSにいくら金を出したというのか」と反論した。
「論評には立場があってもいい。しかし、報道は公平でなければならない」。自身が立法委員(国会議員)だった当時、メディアから不公平な扱いを受けた経験があり、自らが抑圧されたからこそ、公平なメディア環境を望んでいると語った。
趙氏はさらに、司会者の蔡康永氏の言葉を引き、「蔡氏は1万人にインタビューしてきたというが、誰かにインタビューすることは、その人に賛同することを意味しない。今後は、どの政党寄りの司会者も相手陣営の人物にインタビューしてはいけないというのか。一体何を言っているのか」と述べた。

沈伯洋氏へのインタビューで批判 趙少康氏「民進党寄りの局がそうだから、我々も同じことをするのか」
趙氏は、自身がメディア事業に携わるようになった背景には、かつて不公平な扱いを受けた経験があると説明した。
立法委員時代、議場で質問に立つと、記者たちが一斉にカメラを下ろしたことがあったという。助手に理由を尋ねさせたところ、記者からは「撮影しても意味がない。持ち帰っても放送できない」と言われた。
趙氏は「今は自分がメディアの司会者となり、メディアを運営する立場にもなった。それなのに、今度は自分が他人を抑圧するのか。自分が抑圧された経験があるからこそ、公平なメディア環境であってほしいと思う」と語った。
そのうえで、「本当に理解できない。民進党寄りのテレビ局が強く民進党色を打ち出しているからといって、こちらも同じようにしなければならないのか」と疑問を呈した。
ストームメディアは趙氏に対し、2024年の総統選で国民党の侯友宜候補の副総統候補を務め、一時「3番手」とされた侯氏の支持拡大に貢献し、最終的な2位につながったとして、当時は国民党支持層から評価と支持を受けた一方、その後は鄭麗文氏が当選した国民党主席選、防衛装備品の購入をめぐる問題、馬英九基金会内の対立をめぐる立場などを理由に、党中央や国民党支持者から厳しい批判を受けるようになったことについて尋ねた。 (関連記事: 【インタビュー】台湾の元副総統候補・趙少康氏が読む台北市長選 沈伯洋氏の「洋流」は本物か | 関連記事をもっと読む )
趙氏は「米国寄りだ」などと批判され、自身が司会を務めるTVBSの政治討論番組「少康戦情室」に対するボイコットの動きも起き、視聴率が低迷したとされる。こうした状況が自身の心境にどのような影響を与えたのかを問うた。














































