森万里子の24年ぶり国内大規模個展が森美術館で開幕 30年の軌跡と新作など40点を紹介

森美術館で現代美術家・森万里子の24年ぶりとなる国内大規模個展「森万里子:燦燦」が10月31日に開幕する。(写真/Mori Building PR提供)
森美術館で現代美術家・森万里子の24年ぶりとなる国内大規模個展「森万里子:燦燦」が10月31日に開幕する。(写真/Mori Building PR提供)

森美術館は2026年10月31日から2027年3月28日まで、現代美術家・森万里子の個展「森万里子:燦燦(さんさん)」を開催する。

同館が米ニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム財団の協力を得て実施するもので、日本国内における森の大規模個展としては、2002年に東京都現代美術館で開催された「森万里子 ピュアランド」以来、24年ぶりとなる。本展では30年以上にわたる創作活動の中から選ばれた40点の作品を紹介する。

30年以上の創作活動を4つのテーマで紹介

森万里子は1990年代半ば、自身のパフォーマンスに基づく写真や映像作品「サイボーグ」シリーズで注目を集め、CG技術を先駆的に導入した表現を展開してきた。

その後、関心を仏教の死生観や宇宙観、古代文化へと広げ、時空を超えた生命のつながりを提唱する「Oneness(一体性)」を中核に据えた実践を続けている。展覧会名にある「燦燦」は、森の実践の根底にある「光」を象徴しており、仏教の光明や神道の太陽神、素粒子物理学のニュートリノなどを通じた意識と知覚の探求を表している。

会場の構成は、初期の代表作を扱う「スター誕生」、脳波バイオフィードバックを用いた大規模立体作品『Wave UFO』を含む「つながる世界」、ケルトや縄文文化から着想を得た「太古の記憶」、そして世界各地で展開するパブリックアートプロジェクトを扱う「自然とひとつに」の4セクションに分かれている。

さらに展示会場には、これまでの活動歴をたどる資料を並べた「クロノロジー」や、アイディアスケッチなどを展示する「スタジオ」の空間も設けられる。

作家本人のトークやAI音声ガイドも

展覧会にあわせて、11月3日には企画を担当したキュレーターと作家本人によるトークセッションが予定されているほか、多言語に対応したAI音声ガイドの導入や公式カタログの刊行も行われる。

また、会期初日となる10月31日には「六本木アートナイト2026」の開催に伴い翌朝までの夜間特別営業が実施されるなど、六本木の街と連動した企画も展開される。

​​​編集:小田菜々香

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