“ゆるやかな隣人”と暮らす住宅モデル『nears』、都市部で人気上昇
『nears』が「ゆるやかな隣人」という暮らしの形で都市部の若年層に支持を広げている。
日本では近年、都市部を中心に賃貸マンション・アパートの募集家賃が上昇し続けている。調査データによれば、2024年12月時点で東京23区や神奈川県、大阪市、福岡市などの主要エリアにおいて、シングル向け賃料は2015年の算出開始以来の最高値を更新し、特に東京23区ではシングル向き・カップル向き・ファミリー向きのすべてが過去最高を記録。
シェアレジデンス『nears』
こうした家賃高騰のなか、コストとプライバシーの両立を求める若年層のニーズに応える住宅モデルとして注目されているのが、シェアレジデンス『nears』である。
「“ゆるやかな隣人”のいる新しい暮らし。」を掲げる同ブランドは、専有部に水回りを備えながら、食事・仕事・趣味などに対応する共用フロアを充実させることで、一人暮らしの独立性を保ちつつ、程よい距離感のコミュニティ形成を可能にしている。運営側はコミュニティデザイナーを配置し、共用空間への導線づくりやアプリを通じた交流支援を行うなど、オフラインとオンラインの双方でつながりを促している。
従来のシェアハウスが小規模住宅でキッチンや風呂などを共用する形式であったのに対し、『nears』はマンション型の構造を採用し、テラスやラウンジ、ワークスペースなど多様な共用エリアを備えることで、新たな住まいの形式を打ち出した。入居希望者が順番待ちとなる物件もあり、都市部で単身者向け住宅として存在感を高めている。
新たなかたちの宿泊施設『MIMARU』
一方、宿泊市場においても「暮らすように滞在する」傾向が強まりつつある。観光庁の統計によれば、2023年の訪日旅行消費額は5兆円を突破し、2024年10月には訪日外客数が過去最速で3,000万人を超えた。旅行消費に占める宿泊費の割合が高まるなか、多人数や中長期滞在に対応するアパートメントホテルへの需要が拡大している。
その代表例として、株式会社コスモスホテルマネジメントが運営する『MIMARU』が挙げられる。同ブランドは約40㎡以上の客室にキッチンやリビングスペースを備え、3人以上のグループや家族客に適した宿泊スタイルを提供。宿泊者の約9割がインバウンドや家族利用であり、スタッフの約8割が海外出身者という特徴を持つ。開業翌年には旅行口コミサイトの日本ランキングTOP20に3施設が選出され、現在もホテルカテゴリで1位の評価を得ている。
住宅分野では“ゆるやかな隣人と共に暮らす居住モデル”、宿泊分野では“生活感を取り入れたグループ滞在型アパートメントホテル”が台頭しており、『nears』と『MIMARU』はいずれも、日本社会における住まいと滞在の価値観の変化を映し出す存在として注目を集めている。
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