ギャラクシー賞9月度月間賞発表 ETV特集「アメリカに刻印を残す女たち」など4作品が受賞
放送批評懇談会は「ギャラクシー賞」9月度月間賞を発表。ETV特集「アメリカに刻印を残す女たち~写真花嫁 百年の物語~」、木曜ドラマ「しあわせな結婚」、ハートネットTV「放送100年・福祉をつなぐ LGBTQ+とメディア」、ドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」の4作品が選ばれた。(写真/放送批評懇談会提供)
放送批評懇談会は、テレビやラジオ番組の質的向上を目的として選出される「ギャラクシー賞」の一環として、2025年9月度の月間賞受賞作品を発表した。今回選ばれたのは、ETV特集「アメリカに刻印を残す女たち~写真花嫁 百年の物語~」(NHK)、木曜ドラマ「しあわせな結婚」(テレビ朝日)、ハートネットTV「放送100年・福祉をつなぐ LGBTQ+とメディア」(NHK)、ドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」(関西テレビ)の4作品。
「アメリカに刻印を残す女たち」は、戦前に写真だけを頼りに米国へ嫁いだ日本人女性の苦難の歴史を、現代の若い女性の視点から見つめ直すドキュメンタリー。民族差別や強制収容など過酷な状況の中でも前向きに生きた写真花嫁たちの強さを鮮烈に描き、高い評価を受けた。
木曜ドラマ「しあわせな結婚」は、松たか子と阿部サダヲの掛け合いによる家族劇とミステリー要素を融合させた作品で、視聴者から「続きが気になる地上波連ドラの良さを再確認した」という声が多数寄せられた。SNS上では「#脚本とともに観てみよう」のハッシュタグを活用し、脚本とセットでシーンを楽しめる試みも話題を呼んだ。
ハートネットTV「放送100年・福祉をつなぐ LGBTQ+とメディア」は、NHKアーカイブを通じて放送史におけるLGBTQ+表現の変遷を振り返り、差別的表現や偏見がどのように扱われてきたのかを検証。近年の課題も含め、放送と社会の関係を真摯に問う姿勢が評価された。
「僕達はまだその星の校則を知らない」は、スクールロイヤーを主人公とした作品で、生徒たちと向き合う中で主人公自身が変化していく過程を描いた。宮沢賢治的な思想が織り込まれた脚本や、星空と対話するプラネタリウムのシーンが「詩情豊かな名場面」として高く評価された。
ギャラクシー賞テレビ部門では、視聴動向に基づく「月間賞」に加え、各局からの応募作品などを含めて年間審査を実施。2026年6月上旬に開催予定の贈賞式で大賞や優秀賞など年間の受賞作品が発表される。放送批評懇談会は、引き続き視聴者と共に放送文化の質向上を目指して選考を行うとしている。
更多新聞請搜尋🔍風傳媒
最新ニュース
AKOMEYA TOKYOで「新米祭り」開催 全国の銘柄米を利き比べるワークショップに注目全国各地から選りすぐりの新米を揃えるライフスタイルショップ「AKOMEYA TOKYO」は、今年も恒例の「新米祭り」を開催し、10月17日にはメディア向けワークショップ「新米祭りワークショップ~利きの会~」が実施された。全国から厳選された銘柄米の特徴を体験できるイベントとして注目を集めた。ワークショップでは、AKOMEYA TOKYOのバイヤーによる品種説明......
エキュート秋葉原で「チーズの日」フェス開催 チーズスイーツやAI接客など秋葉原ならではの体験JR東日本クロスステーション デベロップメントカンパニーは、「エキュート秋葉原」で11月11日の「チーズの日」に合わせ、10月20日から11月11日まで「ecute Cheese Fes!」を開催。期間中は、限定スイーツや総菜などチーズを主役とした商品が店頭に並ぶほか、生成AIを活用したロボット接客やメタバース上でのキャンペーンも展開し、秋葉原らしい次世代型......
花俊雄氏の視点:民進党が静かなら台湾は平穏、米日も手を出せない状況米ホワイトハウスで台湾や中国大陸を含むアジアの外交・軍事政策を担当した元国家安全保障副補佐官、マット・ポッティンジャー氏は、9月3日の北京での閲兵を目にした後、スタンフォード大学で開かれた「フィデューシャリー・インベスターズ・シンポジウム(Fiduciary Investors Symposium)」で講演し、「中国は武力を用いずとも台湾海峡の危機を引き起こ......
台湾、習近平・トランプ会談の主要交渉材料となる恐れ?専門家が分析、習近平氏の要求を予測アメリカのドナルド・トランプ大統領は最近、中国国家主席習近平氏との会談を予定していることを確認した。さらに、双方が交渉過程で「台湾問題」に触れると予期している。アメリカン・グローバル・ストラテジーズの副社長マーヴィン・パーク氏は、雑誌『フォーリン・アフェアーズ』に寄稿し、台湾を売り渡してはならないと強調。アメリカは中国との対立を緩和するために、兵器撤回という......
吳典蓉氏のコラム:国民党党首・鄭麗文氏の浮沈鄭麗文氏は、社会学で言う「見慣れた見知らぬ人」のような政治家だ。約40年のキャリアと一定の知名度を持ちながら、その行動様式や政治信条はつかみにくい。国際・国内の政治地図が激変するいま、懸念を招きかねない一方、“未知”だからこそ既存の行き詰まりを打破する可能性もある。
学運出身で国民党トップ 「パラダイムシフト」か鄭麗文氏が国民党(藍)の党首に就いた経緯は、単......
渋谷ファッションウィーク2025秋開催 新世界百貨店と日韓ストリート融合ランウェイを展開渋谷ファッションウィーク実行委員会は2025年10月19日、都市型ファッションイベント「渋谷ファッションウィーク2025秋」を渋谷・文化村通りで開催した。2014年3月の初回から春と秋に定期開催され、24回目となる今回は、韓国の百貨店「新世界百貨店」との共創企画として、日韓のストリートカルチャーを融合したランウェイショー「SHIBUYA RUNWAY-SEO......
頼清徳政権、米MAGA系インフルエンサー囲い込み トランプ氏の対中譲歩に備えトランプ氏と習近平氏の首脳会談が近づくなか、台湾では警戒感が高まっている。現行のトランプ氏2.0政権が、非公開の会談で中国に譲歩し、結果として台湾が不利益を被る可能性があるとの懸念が強まっているためだ。
こうした事態を見据え、ブルームバーグは関係者の話として、頼清徳政権が従来の米国務省など公式ルートでの接触を改め、トランプ氏に近いポッドキャスターやインフルエ......
トランプ関税の波が台湾を直撃、伝統産業が苦境、米台合意へ期待と米国のドナルド・トランプ大統領が台湾からの輸入品に20%の関税を課してから3カ月が経過したが、頼清徳総統が「短期的な衝撃」と呼んだ影響はいまも続いている。23日付の《日経アジア》は、台湾で「国家の守護神」と称される半導体産業の陰で、「伝統産業」と呼ばれる多くの中小企業が、供給網全体を揺るがす巨大な津波に直面していると指摘した。台南の自動車部品工場から高雄のね......
TENTIALが新宿伊勢丹店および大丸心斎橋店POPUPをオープン、秋冬新製品も展開コンディショニングブランド「TENTIAL(テンシャル)」を展開する株式会社TENTIAL(所在地:東京都品川区、代表取締役CEO:中西裕太郎)は、東京と大阪の2都市において新店舗となる「TENTIAL 伊勢丹新宿店」と「TENTIAL 大丸心斎橋店 POPUP」をオープンする。「TENTIAL 大丸心斎橋店 POPUP」は10月10日から2026年2月28......
伊勢志摩の恵みを一貫に 新ブランド「伊勢前寿し 神貫」がVISONで開業、郷土料理も融合伊勢志摩地方の食材を活かした全く新しい寿司文化「伊勢前寿し 神貫(しんかん)」が、2025年10月23日に三重県多気町のVISON内にグランドオープンする。「伊勢前」は商標登録(第6641896号)を取得しており、美し国・伊勢志摩の神の恵みを一貫に込めた新たな寿司文化として正式に誕生した。提供される寿司は、伊勢湾や熊野灘で育った新鮮な魚介類、多気郡明和町の御......
新経済安保相・小野田紀美氏、「ルールを守らない外国人に厳正対応」と明言日本の新任経済安全保障担当大臣、小野田紀美氏は、就任後初の記者会見で外国人関連制度の再評価を強調した。混血である小野田氏は高市内閣における注目の人事であり、政治家になる前の経歴も非常に多様だ。「日本経済新聞」の報道によると、高市氏は以前、自民党総裁選に挑戦した際、外国人政策の統合強化に注目していた。彼女は今月21日に首相に就任後、外国人政策を担当する「外国人......
《日経》が重大分析「福建派」壊滅で習近平氏の軍中枢が一夜で崩落 台湾向け司令系統にも断裂中国共産党第20期四中全会を目前に、中南海を揺さぶる軍の大規模粛清が水面下で引き起こされた。習近平氏が最も信頼する軍内派閥の一つとされ、対台湾戦略を主導してきた「福建派」の中核が10月18日に事実上“全滅”。中央軍事委員会(CMC)現職副主席の何衛東(か・えいとう)氏を含む上将9人が相次いで失脚した。文化大革命以来で最も激しいとされる高層粛清は、習氏の人事支......
内部暴露》台湾・盧秀燕台中市長に批判集中 国民党の最有力総統候補が不満噴出し反撃台湾・国民党主席選は激戦となった。台北市前市長の郝龍斌氏は「老害で退かない」との批判を浴び、現職の朱立倫氏との連携は密室政治・醤缸文化だとやり玉に挙がった。一方で郝陣営は、中広前董事長の趙少康氏が前線に立ち、選挙過程で外国勢力の介入があり、中国語訛りや簡体字の短編動画による中傷が横行したと主張。立法委員の羅智強氏も、党内選挙で彼が自ら撤退したとか「見捨てられ......
SMBC日本シリーズ2025開幕へ 阪神とソフトバンクが日本一を懸け激突 25日福岡で第1戦プロ野球の頂点を争う「SMBC日本シリーズ2025」が10月25日(土)に開幕する。セ・リーグ王者の阪神タイガースとパ・リーグ王者の福岡ソフトバンクホークスが激突し、日本一の座を懸けて熱戦を繰り広げる。シリーズは7戦4勝制で行われ、第1戦と第2戦がみずほPayPayドーム福岡で開催されたのち、舞台を阪神甲子園球場に移して第3戦から第5戦が予定されている。第6......
TSMC、第3四半期で過去最高益を更新 AI需要がけん引し2ナノ量産へカウントダウン台湾積体電路製造(TSMC)の2025年第3四半期業績が再び過去最高を更新し、台湾加権指数を支える「大黒柱」として存在感を示した。米国が企業決算シーズン(いわゆる「スーパー決算月」)に突入するなか、台湾企業の決算発表も相次ぐ見通しだ。為替の影響が一時的に落ち着いたこともあり、全体として堅調な業績が期待されている。TSMC、第3四半期の売上高は9899億台湾ド......
高市早苗政権下で日台関係は一段と深化するか 台湾・林佳龍外交部長「自信と期待を持っている」日本の第104代首相に選出された高市早苗氏は、10月21日午後の臨時国会で正式に首相に指名されたのち、夜には皇居での「親任式」に出席し、天皇陛下から任命を受けた。その後、首相官邸で記者会見を開き、新内閣の人事構成や今後の施政方針について説明した。台湾の外交部長・林佳龍氏は22日午前、立法院(国会)で取材に応じ、高市氏の首相就任を歓迎するとともに、「高市早苗氏......
陸文浩の視点:海強操演が終了、頼清徳氏が視察 共軍は特定目標を狙う合同作戦に踏み切るのか?台湾総統府の発表によれば、頼清徳総統は海軍「海強操演」最終日の10月17日早朝、高雄・旗津営区を訪れ、第62.1水上作戦支隊の「聯合截撃」作戦計画演練を激励した。忠義の軍風を保ち、「誇り・規律・戦闘力」を備えた鉄の部隊であり続けるよう期待を示したという。一方で同日8時37分、中国軍東部戦区は台湾周辺の海空域で「聯合戦備警巡」を実施し、強い挑発色を帯びた。午後......
トランプ大統領、ゼレンスキー非難後にプーチンとの会談見送り、ウクライナ戦争で対立深化アメリカのトランプ大統領は16日、ロシアのプーチン大統領との会談を2週間以内にブダペストで行い、ウクライナ戦争をテーマに議論する予定だと発表した。しかし、トランプ政権は21日、突然方針を変更し、「両国元首が近いうちに会う予定はない」と発表した。16日の発言では、トランプ氏は米露両国が「来週に高官会議を開くことに合意した」と述べ、米国の国務長官マルコ・ルビオ氏......
北京観察》中国共産党4中全会開幕 「第15次5カ年計画」と人事刷新 習近平氏の次の一歩は?中国共産党4中全会が20日に北京で開幕し、3日間にわたって議論が行われる。中国共産党の慣例に従い、会議の詳細は全会終了まで公表されないが、今回は「第十五次五カ年計画」と「人事調整」が主な議題となっている。この計画は今後5年間の中国経済の発展に重要な影響を与えるとされ、特に「国内外経済の二重循環」の強化と、米国の関税措置に対する警戒が強調されている。4中全会......
中国、GDP成長率が1年ぶり低水準 内需冷え込み、輸出依存の厳しい状況 専門家が警鐘最新の公式データによると、中国の第3四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比で4.8%増加したが、第2四半期の5.2%を下回った。この結果は市場予想通りであり、年間5%の成長目標の達成はまだ見込めるが、ロイターは20日に、現在の中国経済成長は過度に輸出に依存しており、米中貿易の緊張が深刻化する中、この成長モデルが今後どれだけ続けられるかに疑問を呈していると報......
トランプ政権の「秘密外交」が破綻 米中貿易交渉、感情的対立で出口見えず米中貿易交渉が再び停滞した。『エコノミスト』は10月20日付で、両国はまるで「有毒な関係」に絡みついているかのようだと表現した。互いに罵り合い、冷淡に対応し、感情的な対立が続いている。ドナルド・トランプ大統領は、娘婿のジャレッド・クシュナー氏を通じて中国と維持していた「秘密外交」がすでに崩壊しており、新たな交渉代表であるロバート・ライス氏と何立峰氏との四回目......