プロ野球ドラフト会議2025 ソフトバンクが佐々木麟太郎の交渉権獲得 DeNAとの競合制す 創価大・立石正広は3球団争いで阪神へ
プロ野球ドラフト会議2025。(写真/風傳媒提供)
プロ野球ドラフト会議が10月23日、東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪・国際館パミールで行われた。注目を集めた有力選手をめぐり、各球団が1位指名と抽選を展開した。福岡ソフトバンクホークスは米スタンフォード大学の内野手・佐々木麟太郎(20)を1位で入札し、横浜DeNAベイスターズとの2球団競合の末に交渉権を獲得した。抽選では城島健司CBOが当たりくじを引き当て、会場は大きなどよめきに包まれた。

プロ野球ドラフト会議2025。城島健司。(写真/風傳媒提供)
佐々木は岩手・花巻東高校時代に通算140本塁打を放ち、高校通算最多本塁打記録を更新したスラッガーである。高校3年時にはドラフト1位候補とされながらも「プロ志望届」を提出せずに渡米し、スタンフォード大学へ進学した。
大学2年目となる2026年2月から公式戦が始まり、同年7月にはMLBドラフトの対象選手となる予定である。今回NPB球団が指名した場合、交渉期限は2026年7月末までとされており、MLBドラフトの結果を踏まえた進路選択の可能性も残されている。NPBはすでに米大リーグ機構(MLB)と、翌年の米ドラフト対象選手を前年に指名しても問題がないことを確認済みであり、今後ソフトバンクがどのような交渉を展開するか注目が集まっている。
また、創価大学の強打者・立石正広内野手をめぐっては、阪神タイガース、広島東洋カープ、北海道日本ハムファイターズの3球団が1位入札で競合。抽選の結果、阪神が交渉権を獲得した。
立石は山口・高川学園高校3年時に夏の甲子園へ出場し、小松大谷戦で本塁打を放って注目を浴びた。創価大でも2年春に東京新大学リーグで三冠王を達成し、4年春も本塁打と打点の2冠を獲得。今年の大学球界を代表するスラッガーとして高い評価を受けている。阪神・藤川球児監督は抽選結果が発表されると、ガッツポーズを見せた。
この日、各球団の1位指名選手は以下の通り(※は単独指名)。
- ヤクルト=(※)松下歩叶(法政大)
- ロッテ=石垣元気(健大高崎)
- 広島=平川蓮(仙台大)
- 西武=(※)小島大河(明大)
- 中日=(※)中西聖輝(青学大)
- 楽天=(※)藤原聡大(花園大)
- 巨人=(※)竹丸和幸(鷺宮製作所)
- オリックス=藤川敦也(延岡学園)
- DeNA=小田康一郎(青学大)
- 日本ハム=大川慈英(明大)
- 阪神=立石正広(創価大)
- ソフトバンク=佐々木麟太郎(スタンフォード大)
今年のドラフト会議は、海外進学組の存在や、大学生・高校生・社会人を問わず強打の右打者をめぐる競合が目立ち、ポジションと即戦力性の両立を狙う球団方針の違いがより鮮明になった。その象徴が佐々木であり、MLBドラフトとの兼ね合いを含む進路判断は、今後のドラフト戦略全体に影響を与える可能性がある。
また、立石をめぐる3球団競合に見られるように、長打力と勝負強さを兼ね備えた野手は初回入札段階から激しい争奪戦となった。とりわけ佐々木の去就は、日本球界復帰の可能性やMLBとの権利関係など注目材料が多く、交渉の進展次第では今オフ最大の焦点として、ファンや関係者の熱い視線を集めることになりそうだ。
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