交通部中央気象署(台湾気象庁)は21日、北東季節風と台風24号(フンシェン)の外側の循環による共伴効果の影響で、北台湾を中心に強い雨が続いていると発表した。午前中は桃園以北で顕著な降雨、午後からは宜蘭や北花蓮の山地に強雨域が拡大し、局地的な豪雨に警戒が必要だという。激しい天候は光復節連休の最終日まで続く見込みである。
北東季節風と台風の共伴効果で大台北に強雨 全台湾の降雨分布を一図で把握
北東季節風と台風24号(フンシェン)の外縁循環が重なり、中央気象署は「大規模で強い豪雨イベント」として強化体制を発動した。
気象署予報官の李孟軒氏によると、台風24号(フンシェン)は現在、南シナ海北部で西北西から西に進んでおり、今後はベトナム方面へ向かう見通し。明日以降は台湾からさらに遠ざかるものの、外縁の湿潤な空気と北東季節風による冷たい気流が台湾北部・東北部で合流し、降雨をもたらす。

李氏は「午前中は桃園以北で降雨が顕著。今夜から明け方にかけて、強い降雨の中心は宜蘭や北花蓮の山地へと拡大する」と説明した。午後からは台北都市圏、基隆北海岸、宜蘭地域で長時間の強い雨が続く見込みで、局地的に“豪雨級”となる可能性があるという。
また、降雨域は徐々に南下し、明日には北花蓮山地でも局地的な豪雨が発生するおそれがある。竹苗、花東地域および中南部の山地でも強い雨の可能性があり、中南部平地や澎湖・金門・馬祖では短時間のにわか雨に注意が必要だ。
李氏は「21日から22日にかけて降雨は依然として明瞭。台風が離れても台湾周辺は低気圧帯に覆われ、北東季節風の影響で雨量は多く、特に宜蘭では引き続き豪雨レベルの雨が予想される」と述べた。
さらに、台風外縁循環と北東季節風の影響により、苗栗から雲林、澎湖、馬祖では最大11級(風速30m/s級)の強い突風が吹く見込み。各沿岸部や離島では8〜11級の強風、波高3メートルを超える高波も予想されており、潮位変化による影響にも警戒を呼びかけた。
雨はいつ止む? 新たな北東季節風が接近、「この日」にようやく晴れ間も
中央気象署によると、23日には東北部および新竹以北の山地で断続的な雨が続き、局地的な大雨や豪雨となる可能性がある。東南部や中南部の山地でも短時間のにわか雨が発生しやすい。光復節連休中の天気については、24日・25日は東北部がやや涼しく、局地的な短時間の雨に注意が必要。一方、中部では気温が上昇し、晴れ間が広がる見込み。
ただし、26日からは新たな北東季節風が到来し、北部および東北部の気温が再び低下。28日までは短時間の雨が続くと予想される。不安定な天気は29日まで続くが、30日以降は北東季節風が弱まり、気温が上昇。東部および恒春半島でのみ局地的なにわか雨が残る見通しだ。

編集:梅木奈実 (関連記事: 「アルセーヌ・ルパンの再来か」ルーヴル美術館で“7分間の完全犯罪” ナポレオン皇后の宝飾が奪われる マクロン大統領「歴史への攻撃」と非難 | 関連記事をもっと読む )
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