トップ ニュース 気象予報》台湾、台風24号(フンシェン)離れても北部・東北部で累積雨量300mm級の「大量降雨」警戒、気温20度台まで低下
気象予報》台湾、台風24号(フンシェン)離れても北部・東北部で累積雨量300mm級の「大量降雨」警戒、気温20度台まで低下 専門家は、北部および東部で明確かつ持続的な降雨が予想され、累積した「大量の雨」による災害への警戒が必要だと指摘している。(写真/顏麟宇撮影)
台湾では、台風24号(フンシェン)の外側の循環と北東季節風が互いに影響し合う「共伴効果」により、今後数日間、記録的な豪雨が予想されている。中央大学大気科学系の呉徳榮副教授は、 きょう(20日)から22日にかけて全土で「大量の累積降雨」による災害リスクが高まる と警鐘を鳴らし、とりわけ北部・東北部では被害の可能性が最も高いと指摘。 北台湾の気温はおおむね20度前後まで下がる 見込みだという。
台風24号(フンシェン)は遠ざかるが「共伴効果」続く 呉氏は自身のコラム「洩天機教室」で、中央気象署の最新の進路予測図をもとに分析。台風24号「フンシェン」 は現在南シナ海にあり、西北へ進んで海南島東方の海域に接近後、西南へと進路を変えるとした。 ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の最新モデルによると、22日午前8時の時点で台風は海南島南方の海上に位置し、台湾からはすでに遠ざかるものの、外側の循環と北東季節風の共伴効果がなお強く働き、台湾の天候に大きな影響を与える 見通しだ。
台北で累積雨量300ミリに迫る 共伴効果の影響はすでに現れている。中央気象署の統計によると、19日から20日午前7時までの累積雨量は、台北市南港区で291.5ミリ、新北市石碇区で287.5ミリを記録。主な降雨域は台北エリアに集中している 。
今夜から水曜日まで:北部・東北部で「大量降雨」に厳重警戒 呉氏によると、きょうから22日(水)にかけて「秋台風効果」の影響が最も強くなる 。 降雨:北部および東半部では断続的に強い雨が降り、累積雨量の増加により災害発生のリスクが高い。特に北部と東北部での被害の可能性が大きく、次いで花蓮地域でも警戒が必要 。 中南部:中央山脈の地形により降雨は少ないが、局地的なにわか雨が発生する見込み。 気温:北台湾では雲が多く、雨が続くことで気温が低下。最低気温はおおむね20度前後まで下がる見通し 。 人気の気象情報サイト「観気象看天気」も「かなり強い雨勢!災害リスクあり!これは始まりにすぎない」と投稿。今夜には北東季節風がさらに強まり、前線軸が南下して北部陸地に達するほか、東北部近海では低気圧が発達する可能性があると警告。これらが相乗効果を生み、22日(水)午前まで降雨が続くと予想されている。雨が弱まるのは23日(木)以降とみられるが、その時期は低気圧の位置と動き次第だという。
木曜以降も「東北季節風」続く 北部・東部は引き続き雨に注意 更多新聞請搜尋🔍風傳媒
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