単独インタビュー》東北楽天イーグルス・宋家豪:次の目標は日本プロ野球500試合、200ホールド

宋家豪は今年、日本プロ野球一軍での自己最多出場記録を更新したいと願っている。(資料写真、宋家豪ファンページより)
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日本プロ野球パシフィック・リーグの東北楽天ゴールデンイーグルスに所属する台湾選手の宋家豪は、かつて育成選手からスタートし、現在は台湾唯一の日本プロ野球一軍で安定して出場できる選手となっている。日本プロ野球のシステムにおける台湾選手としては、同チームの育成選手王彦程、北海道日本ハムファイターズの育成選手孫易磊がおり、さらに去年、日本プロ野球二軍リーグに加入したOisix新潟には、台湾の名手・陽岱鋼がいる。宋家豪は昨年5月、『風伝』との海を越えたビデオインタビューで、次の目標は日本プロ野球キャリア500試合出場であり、今年は自身の日本プロ野球一軍での最多出場記録を更新したいと述べ、また、キャリア200ホールドを次の目標にすると語った。

2016年に日本でのキャリアをスタートさせ、2017年から支配下登録され、日本プロ野球では常に良好なパフォーマンスを維持してきた宋家豪は、2023年9月16日に日本プロ野球キャリア100ホールドセーブを達成し、台湾選手初の記録となった。また、2019年、2021年、2022年シーズンには、いずれもシーズン20ホールド以上を記録。2021年シーズンの63試合登板、60.2イニングの投球数は、日本でのキャリア最高記録である。さらに2024年4月2日には、日本プロ野球キャリア300試合出場を達成した。5月6日の試合前までに、宋家豪は12試合に登板、11.1イニングを投げ、8ホールドを記録しており、チームでは酒居知史の9ホールドに次ぐ成績で、防御率は2.38となっている。

日本プロ野球への挑戦、宋家豪は精神面の鍛錬を勧める

王彦程は2023年オフにアメリカのシアトルにある「Driveline Baseball」トレーニング施設で自主トレーニングを行い、当時、宋家豪からの招待を受けたと明かした。後輩に対して非常に面倒見の良い宋家豪は、王彦程にアドバイスをしたかと尋ねられ、確かに多くのアドバイスをしたが、彼は自分で黙々と調整方法を模索していると語った。王彦程は先発投手なので、自分に合ったトレーニング方法なども含め、自分で探る必要があるとし、歩んできた道、トレーニング方法、調整方法など、選手として自分の投球に活かす一連の考え方を持っていると信じていると述べた。 (関連記事: 井上雄彦の息子がリアル「スラムダンク」に!井上大道、日本プロバスケ入り 父の故郷でプレー 関連記事をもっと読む

かつての育成選手から、現在は日本プロ野球の一軍で安定して出場する投手となり、日本プロ野球における台湾選手の「大先輩」である宋家豪は、将来日本プロ野球に挑戦したい選手に何か伝えたいことがあるかと問われ、今日本プロ野球に挑戦するなら、日本プロ野球のハードルはかなり高いので、選手は良好な精神面の素質を持つ必要があると指摘した。宋家豪は、技術はトレーニングできるが、精神面の素質は異なる国では努力して構築する必要があり、異国の地では少し孤独になるため、目標に向かって確固たる自信を持って前進すれば、精神的な困難を克服できると語った。

富邦「The One」U18明日之星大賽,匯集台灣青棒好手,其中也包含被譽為當今青棒最佳左投,穀保家商的王彥程。(主辦單位提供)
かつて高校野球最高の左腕と称された王彦程は、現在日本プロ野球への挑戦に向かっている。(資料写真、富邦「The One」U18未来のスター大会提供)