MLBの東京開幕戦が3月19日19時10分(日本時間)に東京ドームで行われ、シカゴ・カブスはジャスティン・スティール(Justin Steele)が先発登板し、ロサンゼルス・ドジャースは佐々木朗希(Roki Sasaki)が先発しました。この試合が佐々木のMLBデビュー戦となりました。
佐々木は3回を投げ1失点、3奪三振、5四球と制球に苦しむ場面もありましたが、要所で力を発揮しました。一方、ドジャース打線は大谷翔平を含む3本塁打を放ち、6-3でカブスを撃破しました。カブスの鈴木誠也は4打数無安打でした。試合後、大谷はヒーローインタビューで「勝ててよかったし、ようやく本塁打を打てた」と安堵の表情を見せました。

東京開幕戦、4万2367人が熱狂
試合前には、元レッドソックス、読売ジャイアンツのOBであり、WBC日本代表として優勝を経験した上原浩治氏が始球式を務めました。
試合は2回表、ドジャースが先制しました。4番のウィル・スミス(Will Smith)が四球で出塁し、続くマックス・マンシー(Max Muncy)の右中間二塁打で無死二・三塁のチャンスを演出しました。その後、キケ・ヘルナンデス(Kiké Hernández)が冷静に選球し、カブスの捕手コナー・ケリー(Connor Kelly)のパスボールの間に先制点が入りました。さらに、ヘルナンデスが中堅への犠牲フライを放ち、2-0とリードを広げました。しかし、カブスも3回裏に反撃しました。
先頭打者のコナー・ケリーが一ゴロで倒れましたが、続くジョン・バーティ(Jon Berti)が内野安打で出塁し、二盗に成功しました。イアン・ハップ(Ian Happ)もフルカウントの末に四球を選び、一・二塁のチャンスを作ると、鈴木誠也も四球で続き満塁になりました。さらにマイク・トークマン(Mike Tauchman)も押し出し四球で1点を返し、3-1としました。しかし、佐々木は続く2打者を連続三振に仕留め、最少失点で切り抜けました。
4回表、ヘルナンデスが2ラン本塁打を放ち、5-1とリードを広げました。カブスも4回裏、ハップのタイムリーで1点を返し5-2となりました。5回表には、大谷翔平が待望の今季第1号ソロ本塁打を放ち、6-2と再びリードを拡大しました。カブスはチャレンジを要求しましたが、判定は覆りませんでした。大谷の開幕2試合目での本塁打は、自己最速記録タイとなりました。カブスも5回裏、ダンズビー・スワンソン(Dansby Swanson)の適時二塁打で1点を返し、6-3としましたが、これ以上の追加点は奪えず、ドジャースが6-3で勝利しました。 (関連記事: MLB東京シリーズ期間限定ストア開店、異例の早朝5時30分オープン!大谷翔平効果&限定グッツで長蛇の列も? | 関連記事をもっと読む )

カブス監督が佐々木朗希を称賛 ドジャース監督は大谷を「スーパーヒーロー」
試合後、カブスのクレイグ・カウンセル監督(Craig Counsell)は「結果は残念だったが、貴重な経験を得た試合だった」とコメントしました。また、佐々木朗希については「カブス打線が一定のプレッシャーをかけ、制球に苦しませました。特に3回の満塁、一死の場面では攻略できるチャンスがありましたが、彼は大事な場面で三振を奪い、危機を脱しました」と評価しました。