台湾・新北大巨蛋の最新設計図が公開 新北市副市長が候補地を明かす:収容人数は台北ドームを超える

2025-03-19 14:09
新北ドームの完成予想図。(新北市政府提供)
新北ドームの完成予想図。(新北市政府提供)

台湾・新北市副市長の劉和然氏は本日(16日)、飛碟ラジオの番組「飛碟早餐」に出演し、司会者の唐湘龍氏の単独インタビューに応じました。劉氏は番組内で、市民から関心を集める新北大巨蛋(新北ドーム)の計画や候補地について語りました。現在、新北市政府は板樹体育館、土城看守所、樹林大柑園、三峽麦仔園、樹林機五南側、淡海新市鎮の6カ所を候補地として現地調査を行っており、第2版の新北大巨蛋のイメージ図も公開され、新北大巨蛋の誕生を共に期待したいとしている。

劉氏は「新北市にも間もなく独自の大巨蛋ができます。これは台北大巨蛋に続く台湾第2の大型屋内球場となります」とし、「新北市の人口は404万人であり、大型ドームの建設は当然の流れです。さらに、新北、宜蘭、基隆、台北、桃園を合わせると人口は約1000万人となり、この規模なら2つのドームがあっても十分です」と述べました。また、新北大巨蛋と台北大巨蛋は相互補完の関係になり、国際試合やコンサートなどの大型イベントを開催できる場となると説明しました。「今後、もし2つの大巨蛋が完成すれば、MLBの開幕戦や練習試合、日本との親善試合など、国際的な野球イベントの開催に適した環境が整います」と語りました。

劉和然氏によると、新北市政府6カ所の候補地について現地調査および評価を進めており、これには板樹体育館、土城看守所、樹林大柑園、三峽麥仔園、樹林機五南側、および淡海新市鎮が含まれている。「市長の指示により、6カ月以内(8月まで)に候補地を2カ所に絞り込み、年末までに最終決定を下します」と明言しました。「年末に計画が決定すれば、市長の任期内に都市計画を完了させます。つまり、プロジェクトはすでに動き出したも同然で、あとは前進あるのみです」と述べました。

第二版の新北大巨蛋シミュレーション画像。(新北市政府提供)
新北大巨蛋シミュレーション画像。(新北市政府提供)

また、新北大巨蛋の収容人数は5万人を想定しており、現在の台北大巨蛋(4万人収容)を上回る計画です。現在、アジア最大級の東京ドームも5万人規模であり、新北大巨蛋もそれに匹敵する規模になるとしました。さらに、「アジアのプロ野球リーグ戦を台湾のドームで開催することを目指しており、MLBのエキシビションマッチや国際ツアーの誘致にも挑戦します」と語りました。

​「小巨蛋」や新莊棒球場の整備も推進

劉氏はまた、大巨蛋の他にも、新北市は既存のスポーツ施設の改善にも積極的に取り組んでおり、板橋に2万人収容の「小巨蛋(ミニドーム)」を建設する計画を進めていることを明かしました。この施設はバスケットボールの試合やコンサートの主要会場となる予定で、すでにBOT方式での入札プロセスが進行中です。

さらに、改修を終えた新莊棒球場についても言及しました。内野人工芝の整備、内外野の座席の全面改修さらには球場全体を囲むチア応援エリアの新設など、観戦環境の向上を図りましたと述べました。

そして、4月2日の富邦ガーディアンズ(富邦悍將)の本拠地開幕戦に向けて、ファンに来場を呼びかけ、「この試合では選手たちの熱戦だけでなく、新しくなった球場、そして富邦悍將の新チアリーダーもお披露目される」と、試合の見どころをアピールしました。

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