ロサンゼルス・ドジャースとシカゴ・カブスが18日夜、MLB東京開幕戦の初戦を戦いました。試合では、ドジャースのスター選手・大谷翔平のユニフォーム背面に「ゴールドのMLBロゴ」が施されているのが確認されました。しかし、これは誰でも着用できるわけではなく、MLB全体でもわずか6人しか許されていない特別な栄誉です。『風傳媒』は現場でこの「金のパッチ」を観察し、大谷翔平の背面の金色ロゴを撮影しました。

アメリカのメディアによると、この「ゴールドロゴ・ユニフォーム」は、MLB、Topps、Fanatics、Nikeなどの企業が共同で企画したものであり、2024年のMVP、サイ・ヤング賞、新人王の受賞者のみが着用を許される特別仕様のユニフォームです。そのため、2025年シーズンでは、ナ・リーグMVPの大谷翔平のほか、ア・リーグMVPのヤンキース・アーロン・ジャッジ(Aaron Judge)、ナ・リーグのサイ・ヤング賞受賞者であるブレーブスのクリス・セール(Chris Sale)、ア・リーグのサイ・ヤング賞受賞者であるタイガースのタリック・スクーバル(Tarik Skubal)、ナ・リーグ新人王のパイレーツ・ポール・スキーンズ(Paul Skenes)、ア・リーグ新人王のヤンキース・ルイス・ギル(Luis Gil)がこのユニフォームを着用しています。
『The Athletic』によると、ゴールド仕様のユニフォームがMLBに登場するのは今回が初めてではありません。1994年にはMLB創設125周年を記念し、全選手が特別仕様の「黄金ロゴ」入りユニフォームを着用しました。また、2005年以降は、毎年ワールドシリーズ優勝チームが翌シーズンの本拠地開幕戦でゴールド仕様のユニフォームを着用しています。
「金のマーク」を背負った大谷翔平 試合後の心境を語る
MLB開幕戦でチームの勝利に貢献し、優秀選手に選ばれた大谷翔平は、18日夜の試合後記者会見で試合について語りました。大谷は「これまで東京ドームで試合をしたことはありますが、ほとんどがホームチームとしての出場だったため、ビジターチームの環境にはあまり慣れていませんでした」と明かしました。試合前の練習の段階で、「正式な試合ではバッティングケージが使えない可能性がある」と予想し、準備が難しくなることを懸念していたといいます。「その中で第3打席以降に良いパフォーマンスができたのは、良かったと思います」と自己評価しました。
チームメイトのムーキー・ベッツ(Mookie Betts)とフレディ・フリーマン(Freddie Freeman)が欠場する中でのチームの状態について、大谷は「長距離移動を経て、タイトなスケジュールの中でコンディションを維持しながら試合を続けるのは簡単ではない」と語りました。フリーマンについては「試合前に負傷し、本人も出場したかったはずですが、それでもベンチに残ってくれたことでチームの士気が高まりました」と述べました。また、「ベッツは先にアメリカへ戻ったので直接会えなかったですが、今日の勝利が明日の試合に向けたチームの士気向上につながると思います」とコメントしました。
山本由伸の成長についての評価
記者から山本由伸の成長について質問されると、大谷は「彼は最初から信頼できる選手でした」と断言しました。「精神的に安定していて、投球技術も優れています。失点しても冷静に対応し、3巡目の打者相手にも粘り強く投げ、さらに良いピッチングを見せました。これは先発投手として非常に重要な要素であり、彼のプレーは本当に頼もしいです」と高く評価しました。
歴史的な一日に感じたプレッシャーとは
「今日は歴史的な一日でしたが、プレッシャーを感じましたか?」との質問に対し、大谷は「普段は打席で緊張することはあまりないですが、今日は珍しく最初の打席で緊張しました」と明かしました。「四球を選ばないようにと意識していたため、最初の打席では力が入りすぎてしまいました。しかし、その後は冷静になり、うまく調整して適応できました」と振り返りました。
編集:梅木奈実 (関連記事: 【MLB東京開幕戦】大谷翔平が二塁打で貢献 ドジャースがカブスを破り新シーズン初勝利 | 関連記事をもっと読む )
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