今年9月、台湾は世界中のバードウォッチング、鳥類保護、普及活動における最大のイベントを迎えることになります。16カ国のメンバーで構成される世界バードフェア執行委員会(World Birdfairs Council, WBC)の代表者が台湾を訪問し、交通部観光署の周永暉署長が先週木曜日(13日)に自らWBC委員を迎えました。同時に、観光署が「2025年第1回世界バードフェア in台湾」を9月20日~21日に台中市民広場で開催することを発表し、25カ国以上の保護団体や組織の代表を招待する予定であることを明らかにしました。
ちょうどこの時期、観光署参山国家風景区管理処が主催する「八卦山タカ観察シーズン」が開催されており、参山処はWBC委員たちをメイン会場へ案内し、台中のグルメを楽しんでもらったほか、本日(17日)には八卦山脈を訪問し、実際にサシバ(灰面鵟鷹)の姿を追跡する体験も行い、非常に盛り上がりました。
台湾エコツーリズムの推進機会に
観光署の周永暉署長は、「パンデミック後、エコツーリズムは最も早く回復し、最も成長している旅行形態です。台湾で世界バードフェアを開催できることは、台湾観光の持続可能なグリーンツーリズムへの転換に向けた大きな契機となります」と述べ、世界に向けて台湾のエコツーリズムをPRしたいと意気込みを語りました。また、今回のバードフェアでは、観光署が管理する13の国家風景区におけるエコツーリズムの推進成果を紹介し、持続可能な観光への取り組みを発信するとしました。
国際的な注目を集める台湾での開催
本イベントは交通部観光署が主催し、農業部林業及び自然保育署、内政部国家公園署、台中市政府が共催するもので、台湾国内外から大きな注目を集めています。担当する参山国家風景区管理処によると、今回台湾を訪問したWBC執行委員は、アルゼンチン、ブラジル、ウガンダ、フィリピン、マレーシアの代表者を含む10名で、バードフェアの主要会場を視察しました。
アルゼンチンのWBC執行委員であるホラシオ・マタラッソ(Mr. Horaico Matarasso)は、「WBCは2020年に小規模なグループからスタートし、現在は世界50以上のバードウォッチング団体が加盟しています。第1回世界バードフェアの開催は、WBCをより強固な組織へと成長させるでしょう!」と強調しました。
また、台湾に近いマレーシアの執行委員アンドリュー・セバスチャン(Mr. Andrew Sebastian)は、「台湾はアジアのバードウォッチングの玄関口であり、気候や環境の面でもバードウォッチングに適しています」と高く評価しました。 (関連記事: 2024年台北牛肉麺おすすめ12店舗! ミシュラン掲載店から老舗まで完全ガイド | 関連記事をもっと読む )
ブラジルの執行委員マリア・マース(Dr. Maria Marth)は、「台湾を訪れるのは初めてですが、都市の緑化が非常に進んでいることに感動しました」と語り、さらに「パンデミック後、WBCの委員たちが台湾で再会できたことをとても嬉しく思います」と述べました。次回2027年のバードフェアはブラジルで開催予定であり、台湾での経験を参考にしながら、より良いイベントを目指していきたいと期待を寄せました。
