台北地方裁判所は、台湾民衆党前主席・柯文哲氏の汚職疑惑をめぐる審理を進めており、担当裁判官の許芳瑜氏が2025年3月20日に大規模な審問を実施しました。本日は勾留中の沈慶京氏、應曉薇氏、李文宗氏、柯文哲氏の4名が順次出廷し、柯文哲氏は午後3時40分に初めて出廷しました。民衆党主席の黃國昌氏も「法廷で傍聴する」と発表します。裁判所は、柯文哲氏を支持する民衆が集まる可能性を考慮し、台北市警察に警備強化を要請しました。
勾留延長の是非を審理、柯文哲氏らの立場は?
民衆党前主席柯文哲氏、元柯文哲事務所主任の李文宗氏、台北市議員の應曉薇氏、および威京グループの沈慶京氏は、2025年1月2日に勾留されました。初回の勾留期限3カ月は4月1日に満了するため、裁判官は証拠調査とともに勾留延長の必要性を審理します。
京華城事件、主要被告の供述
京華城事件において、台北市前副市長の彭振聲氏が罪を認め保釈された一方、柯文哲氏、李文宗氏、應曉薇氏、沈慶京氏は一貫して無罪を主張し、勾留され続けています。台北地方裁判所の準備審理でも、應曉薇氏、李文宗氏、沈慶京氏は順次出廷し、「賄賂を受け取っていない」「沈慶京氏に便宜を図った事実はない」と全面否認しています。本日、柯文哲氏が初出廷しますが、同様に無罪を主張する可能性が高いとみられます。
検察の捜査手法に異議? 柯文哲氏の発言に注目
柯文哲氏の法廷での発言が注目される中、以前の審理では沈慶京氏が「2024年10月11日、検察官に柯文哲氏の犯罪を証言するよう求められた」と法廷で暴露し、大きな議論を巻き起こしました。これにより、検察と弁護側の間で証拠の有効性をめぐる意見対立や捜査情報の漏洩問題が浮上し、審理中に激しい口論が発生しました。裁判官が沈慶京氏の弁護人に発言を控えるよう命じる場面もありました。
本日、柯文哲氏が初めて公の場で発言することになり、彼や弁護側が検察の捜査手法や証拠収集の手続きについて異議を申し立てるのかも、大きな関心を集めています。
編集:梅木奈実 (関連記事: 独占》台湾.台北地検が元台北市長柯文哲を窮地に追い込んだか—同室者が検察官との「極秘会話」を聞いた | 関連記事をもっと読む )
台湾ニュースをもっと深く:風傳媒日本語版Xをフォロー👉 @stormmedia_jp