中学時代はテニスに打ち込み、美容師に転身! 台湾の若者が日本で起業、きっかけは木村拓哉のドラマ

東京・中目黒で美容室「Davin中目黒」を経営する台中出身の涼平。(撮影:黄信維)
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東京・中目黒で「Davin中目黒」という美容室を経営する台中出身の涼平。彼は中学時代、スポーツ、特にテニスに打ち込む学生だったが、進学過程で全く異なる道を選び、美容の世界を探求し始めた。彼は、日本文化への愛とドラマからの影響、特に木村拓哉が美容師を演じた名作ドラマ『ビューティフルライフ』に触発されたと語る。高校時代に自分の職業の方向性を定め、現在もその夢を追い続けている。彼は「自分の店は初心を忘れず、高品質なサービスを提供しながら、人材育成にも力を入れていく」と語った。

涼平は東京・中目黒で「Davin中目黒」を経営する台湾人美容師。高校時代、木村拓哉演じる美容師の役に影響を受け、美容師を志した。大学卒業後の2011年に来日し、語学学校や美容専門学校で学び、2014年には国家資格の美容師免許を取得。アシスタントから始め、正式に美容師となった後、所属店舗の台湾展開に伴い一年半ほど台湾で勤務し、その後日本に戻った。他の美容室でレンタルスペースを借りて3〜4年営業した後、自分の店舗を出すことを決意した。

涼平の店では、日本の最新かつ高品質で肌に優しいパーマや染料を使用し、髪へのダメージを最小限に抑えている。店内には高級シャンプー台「ゆめ」を設置し、お客様が横になってリラックスでき、冬季には加熱機能も備えている。しかし、涼平も日本での起業に際して課題に直面した。例えば、2020年のパンデミック時には、来店客が約半分に減少。日本政府が融資による支援を提供していたものの、外国人という理由で申請が却下され、経営困難に直面。それにもかかわらず、涼平は日本での美容事業を続け、地元や世界各国からの顧客に質の高いサービスを提供し続けている。

高校時代から美容師を志し、2019年に「DaVin」サロンを設立

卒業後、彼はサロンで働き始め、5年間の実務経験を積んだ後、管理美容師の資格を取得。これにより、日本で自分のサロンを開設することが可能となった。2019年、東京・中目黒に「DaVin」サロンを創設し、長年の夢を実現。涼平の経験は、職業転換や異文化での挑戦における彼の粘り強さと努力を示している。彼は、成功するためには専門技術だけでなく、現地の文化や市場を深く理解することが必要だと考えている。サロン経営を通じて、台湾と日本の美容文化をさらに融合させ、顧客に独自の美容体験を提供したいと願っている。 (関連記事: 【MLB東京シリーズ】大谷人気&限定コラボで過去最高60億円の売上達成! 関連記事をもっと読む

涼平は、台湾でも日本でも、自身のキャリアを通じて多くの専門的な経験と訓練を受け、それが自身に深い影響を与えたと振り返る。日本での仕事経験について、厳格な姿勢が専門技術の向上に役立ったと述べ、美的感覚の養成もこの過程で重要な収穫だったと語る。日本の美的訓練はより繊細で細部にこだわる文化体験であり、台湾の迅速かつ柔軟な方法との興味深い対比を形成していると指摘。「日本人は正規の手順を重視するが、台湾人は省略してカットすることを見つける傾向があります。結果は同じでも、台湾の方法なら時間を半分節約できることも」と語った。

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