封神ブームが台湾で大ヒット!陽明山の姜太公(太公望)道場に若者参拝者が殺到

陽明山姜太公(太公望)道場で開催された七星燈法会の盛況。(写真/姜太公道場提供)
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中国の映画『封神2』が先週から台湾で上映され、新作映画の興行成績で首位を獲得しました。さらに、アニメ映画『哪吒2』が世界映画史における興行収入の記録を打ち立てたこともあり、台湾国内でも「封神文化」ブームが巻き起こっています。この影響で、陽明山にある姜太公(太公望)道場には多くの若者が参拝に訪れるようになりました。彼らは、姜太公に平安を祈願するだけでなく、哪吒に棒付きキャンディを供えて参拝し、道教文化の奥深さに触れる機会としています。

​封神のキャラクターが若者を魅了 道場の参拝者も急増

道場の羅世新(ルオ・シーシン)主席によると、姜太公(太公望)『封神演義』において重要な役割を担う人物であり、映画では哪吒(三太子)、楊戩(二郎神)、雷震子(雷公)などの前衛将軍とともに、映画における見どころであると述べています。これらのキャラクターのデザインとデジタルアニメーション効果が相まって、観客に強い印象を与えています。道場には姜太公(太公望)、哪吒、楊戩、雷震子など、『封神演義』に登場する神々が祀られています。

関連映画が近頃若い世代の注目を集めたためか、従来は政財界の要人が主に出入りしていた道場に、この数日は新たな若い信者が多く訪れています。訪れる若者の中には会社員や学生も多く、特に哪吒に強い興味を持っている人が目立ちます。彼らは、哪吒が7歳で仙人となり、風火輪に乗り、乾坤圏や火尖槍を手に持ち、正義の象徴である「太子爺」であることをよく知っています。そのため、仕事運向上、学業成就、交通安全を祈願するために、哪吒に棒付きキャンディを供えるという新たな参拝スタイルが生まれ、道場の新たな信仰の象徴となっています。

道場の使命—道教文化の継承と国際的な影響力の拡大

羅世新主席は、道場は設立から10年以上が経ち、七星灯道家大法によって信者と縁を結んでいると述べています。そのご利益の高さから、世界中で数十万人の信者を獲得しており、最近台湾を訪れた国際的スター楊紫瓊(ミシェル・ヨー)も、ここで祈願の灯明を灯した後、アカデミー主演女優賞を獲得し、華人の誇りとなったと話しました。

道場は「道をもって衆生を救う」ことを使命とし、若い世代に中華道教文化を継承するための育成プログラムを計画しています。また、「道法自然」の理念を広め、台湾を訪れる世界中の人々を迎え入れる「道教巡礼の地」としての役割を強化していく方針です。

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