上述の企業以外にも、プリンス・グループは台湾で複数の事業に関与している。『Cheers雑誌』主催の「2025 TALENT, in Taiwan(台湾人材永続行動連盟)」には「夢幻互娛」が参加。同社は求人サイト上で、複数年にわたり「1111幸福企業」の金賞・銀賞を受賞したと強調し、ネット/モバイルゲームの発行・運営を主業と位置づける。チームは10年以上の業界経験を持ち、親会社のDream Interactive Era Holding Ltd.はプリンス・グループの関係企業にあたる。
Dream Interactive Era Holding Ltd.の公式説明では、個人投資家から資金を募り、オープン型またはクローズド型のファンドを組成。多数の小口資金を合算して具体的な投資に充て、投資先の事業運営による規模の経済を享受する仕組みを掲げる。
夢幻互娛は求人サイト上で「1111幸福企業」の金賞・銀賞を連続受賞と強調。(写真/DE GAMES 夢幻互娛のFacebookページ)
プリンス・グループのギャンブル系ゲームサーバーが台湾に設置される可能性も指摘されている。経済部の商業登記資料によれば、米制裁対象にはカンボジアの通信事業者 City Link ISP が含まれ、同社は陳志氏がシンガポールで設立したコンピューター技術サービス会社 Citylink Solutions と関連する。Citylink Solutions の台湾オフィスは、プリンス・グループがかつて重慶南路で登記していた住所で登録されている。
プリンス銀行の副取締役会長・魏基才氏は0.44%を保有。(写真/Prince Bank Plc.のFacebookページ)
2019年のプリンス銀行年次晩餐会には、プリンス・グループの11子会社と従業員約1,200人が参加。プリンス銀行のほか、「帶路資本(Belt Road Capital)」、「City Link ISP」、カンボジア恒信地産、プリンスメディア、プリンスコンサルティング&アドバイザリーなどが名を連ね、投資領域にはカンボジア航空も含まれている。