小泉進次郎防衛相は7日、陸上自衛隊東富士演習場で開催された令和8年度(2026年)の第68回「富士総合火力演習」に出席し、訓示を述べた。同演習場は本州最大の面積を誇り、隊員が反復訓練を重ねる陸上自衛隊にとって極めて重要な演習場であると言及した。昭和36年(1961年)に学生教育の一環として始まった同演習は今年で第68回を迎えた。

24カ国の駐在武官らが出席、防衛行政への理解に期待
今回は小泉氏自身が視察した習志野駐屯地の第1空挺団や相浦駐屯地の水陸機動団のほか、地元である横須賀の高等工科学校、システム通信ネットワーク学校、防衛大学校の学生が参加した。小泉防衛相は出席した国会議員、自治体関係者、関係省庁、24カ国の駐在武官、さらには防衛協会、隊友会、家族会などの協力団体や防衛関連企業に対し深い感謝の意を表し、防衛行政と自衛隊の活動への理解がさらに深まることに期待を示した。
無人機・AI・サイバーが結びつくハイブリッド戦への対応を強調
現在の国際情勢について、小泉防衛相は、日本が戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面しており、国際情勢の不透明感も増していると厳しく指摘した。
ウクライナやロシア、中東情勢を例に挙げ、戦場では各種無人装備が大量に投入されているだけでなく、電磁波、人工知能、宇宙、サイバー、情報戦などの要素が結びつき、過去よりもさらに巧妙な「ハイブリッド戦」が展開されていると強調した。具体化しつつあるこのような新しい戦闘形態に対し、迅速かつ柔軟に対応し、日本としての新たな防衛モデルを確立することが政府の喫緊の課題であるとした。
約3000人規模の演習、隊員の安全確保と待遇改善も表明
演習の規模と人員について、小泉防衛相は、統裁部隊を含め約3000人の人員、戦車及び機動戦闘車約50両、各種火砲約50門、航空機約10機、無人機約10機を動員したと説明した。現代戦のニーズに合わせ、演習では無人機の運用など新たな試みが導入され、極めて充実した内容となった。
これらはすべて隊員たちの日々のたゆまぬ努力の賜物であり、参加部隊や準備・運営に携わった隊員たちを誇りに思うと強調した。また、山崎幸二前統合幕僚長ら退役自衛官にも敬意を表し、今日自衛隊が得ている信頼は、先輩方の絶え間ない努力の上に築かれたものであり、決して無条件で得られたものではないと述べた。
自衛隊員の待遇と安全方針について、防衛省として現役隊員の待遇改善を継続的に推進し、諸外国の取り組みも参考にしながら隊員や家族への支援体制を拡充していくことを約束した。今年4月に大分県の日出生台演習場で発生した戦車の訓練事故について、隊員や家族の不安を深く受け止め、事故原因の徹底的な究明と再発防止に努め、自衛隊を世界で最も隊員の命を大切にする組織にすると強調した。
最後に、自らが全隊員の先頭に立ち、盤石な抑止力と対処力を備えた精強な自衛隊の構築に邁進するとともに、国民に対して迅速で分かりやすい情報発信を積極的に行うと再確認した。自衛隊員は国の宝であり誇りであると称え、今回の演習の成果を今後の任務に反映させるよう期待を寄せた。
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編集:小田菜々香














































