世界の億万長者マップ:米国優位の中でアジアが急成長
英国の資産コンサルティング会社ヘンリー&パートナーズが発表した「2024年億万長者レポート」によると、現在、世界には1億ドル(約143億円)以上の流動可能投資資産を持つ超富裕層が2万9350人存在する。このレポートで特に注目を集めているのが、台北の予想外の躍進だ。
トップ10都市:米国が圧倒的優位、東京は11位
世界の主要50都市のうち、億万長者数のトップ10は以下の通り:
ニューヨーク(744人)
サンフランシスコベイエリア(675人)
ロサンゼルス(496人)
ロンドン(370人)
北京(347人)
シンガポール(336人)
上海(322人)
香港(320人)
シカゴ(290人)
パリ(286人)
東京は11位(267人)、ソウルとトロントが19位(195人)で並んでいる。
アジアの富豪急増:中国が牽引
過去10年で、世界の億万長者数は54%増加した。特に中国の伸びが著しく、108%の増加率を記録。これは米国の81%、欧州の26%を大きく上回る。北京が5位にランクインするなど、中国の台頭が顕著だ。
シンガポール、香港の成長予測に世界が注目
ヘンリー&パートナーズのユルグ・シュテッフェンCEOは、「英国、ドイツ、フランスなどの主要市場の成長が鈍化し、欧州全体が低迷している一方、アジアは急速に追い上げている」と分析する。特に香港とシンガポールは、今後15年で億万長者数が100%以上増加すると予測されている。
台北の驚異的成長予測:150%増の可能性
台北は現在82人で39位にランクインしているが、2040年までに億万長者数が150%以上増加すると予測されている。この成長率は、杭州、深圳、ドバイ、アブダビ、サウジアラビアのリヤド、インドのバンガロールと並ぶ驚異的なものだ。 編集:高畷祐子
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