第47回ぴあフィルムフェスティバルで『メイメイ』完成披露上映決定　台湾の王渝萱・王渝屏姉妹が来場へ

国立映画アーカイブで開催中の「第47回ぴあフィルムフェスティバル2025」において、PFFプロデュース最新作『メイメイ』の完成披露上映が9月16日夜に行われ、主演を務める王渝萱（ワン・ユーシュエン）、王渝屏（ワン・ユーピン）姉妹が来場することが発表された。上映後には、監督の蘇鈺淳（スー・ユチュン）と共にトークイベントを行う予定である。

本作は、2025年5月から6月にかけて愛知県豊橋市で豊橋フィルムコミッションの協力のもと全編ロケ撮影された。実の姉妹であり台湾で人気を集める俳優の王姉妹が劇中でも姉妹役を演じ、母国を離れて日本で俳優を目指す妹と、台湾の大企業で働く姉の心の隔たりを描き出す。監督自身も台湾から日本へ移り住んだ経験を持ち、家族関係を基盤にコミュニケーションの不確かさや人と人とのつながりの不可思議さを映し出している。

王渝萱は、映画『ガッデム阿修羅』（2021年）で第58回金馬奨最優秀助演女優賞を受賞し、2023年『Little Blue』で台湾映画批評家協会最優秀女優賞を獲得。2024年には『Cry Me Through Hell』で桃園映画祭助演女優賞を受賞するなど、新世代俳優として注目を浴びている。

王渝屏は2018年に『On Children – Child of the Cat』でデビューし、第54回金鐘奨最優秀新人賞にノミネート。2023年には『The Amazing Grace of Σ』でアジア・コンテンツ・アワード最優秀助演女優賞銀賞を受賞、第58回金鐘奨でも最優秀助演女優賞にノミネートされている。さらに脚本家としても活動を広げ、2024年の長編映画『So May We Start』などを手掛けている。

蘇鈺淳監督は、『豚とふたりのコインランドリー』でPFFアワード2021審査員特別賞を受賞し、2024年には東京藝術大学大学院映像研究科修了制作『走れない人の走り方』が劇場公開されるなど、今最も注目される新進監督の一人である。

『メイメイ』の完成披露上映は9月16日18時から行われ、世界初上映となる。第47回ぴあフィルムフェスティバルは9月20日まで国立映画アーカイブで開催されている。

編集：柄澤南 （関連記事： 台湾の蘇鈺淳監督、新作『メイメイ』がPFFで上映決定　《風傳媒》が荒木啓子総合ディレクターに独占取材 ｜ 関連記事をもっと読む ）

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