スマートニュース、視覚障害者向けに音で記事を選ぶ体験サイト「SOUNDTAG」を期間限定公開

スマートニュースは、約1秒の音を手掛かりに視覚障害者が直感的に記事を選べる体験サイト「SOUNDTAG」を期間限定で公開し、情報アクセシビリティの課題であるニュース選択格差の解消に向けた検証を開始した。(写真/スマートニュース「SOUNDTAG」PR事務局提供)
スマートニュースは、約1秒の音を手掛かりに視覚障害者が直感的に記事を選べる体験サイト「SOUNDTAG」を期間限定で公開し、情報アクセシビリティの課題であるニュース選択格差の解消に向けた検証を開始した。(写真/スマートニュース「SOUNDTAG」PR事務局提供)

スマートニュースは10月15日の「国際白杖の日」に合わせ、視覚障害者が音を手掛かりにニュースを選択できる体験ウェブサイト「SOUNDTAG」を、10月28日までの期間限定で公開した。同サイトはアプリのダウンロードや会員登録が不要で、スマートフォンから無料で利用できる。

スクリーンリーダー利用者が抱える「複数の記事を見比べて選ぶ負担」に着目し、約1秒のサウンドアイコンを通じて記事のジャンルやトーン、緊急度を直感的に伝えることで、情報アクセシビリティにおける「ニュース選択格差」の解消を目指す。

視覚障害者のニュース選択を音でサポート

多くのニュースサービスでは見出しや画像などの視覚情報を基に直感的なブラウジングが可能だが、画面読み上げ機能に頼る視覚障害者は情報を一件ずつ順番に聴いて判断する必要があり、複数の記事を素早く見比べる「ザッピング」が困難な課題があった。

スマートニュースが当事者へヒアリングを行ったところ、目的の情報には到達できているものの、選択までに時間がかかる点や、未知の関心事に出会いにくい現状が浮き彫りとなった。

こうした背景から、一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティの「5-1=∞Lab.」の協力を得て、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」案内役を務める視覚障害者とともに検証を重ね、分かりやすさを追求した音響システムを構築した。

約1秒の音でニュースのジャンルや緊急度を伝える

本取り組みの中核となる「SoundTag」は、全16ジャンルに割り当てられた約1秒の固有音で構成される。スポーツであれば歓声や競技音、政治・行政であれば書類をめくる音や木づちの音、答弁音声など、各ジャンルを想起させる音が鳴るため、本文の読み上げを待たずに内容を大まかに判別できる。

さらに、AIが記事を「ポジティブ」「ネガティブ」「ニュートラル」の3つに分析し、ジャンル音の後に明るいトーンや低めのトーンを付加して記事の雰囲気を表現する。同社の速報基準に準拠した高緊急度のニュースに対しては緊急音が重なり、画面上のアイコン点滅速度も変化することで、聴覚と視覚の双方から速報性を感知できる仕組みとなっている。

サウンドデザインは清川進也氏が手掛け、すべての音の冒頭に短い「点音」を配置することで、突発的な発音による負担を抑えるクッション機能を持たせた。

音声の再生速度を選択可能、音声データの無償提供も

サイト利用時は、操作案内を経てニュース一覧画面へと進み、タグをタップすることで約1秒の音と見出しが再生される。詳細画面では見出しと本文が「標準」「倍速」「3倍速」の3段階から選べる音声で読み上げられる。

公開期間終了後には、本サイト上でSoundTagの音声データが無償提供される予定となっている。スマートニュースのヴァイス・プレジデントであるホン・ランドン氏は、情報を受け取ることだけでなく自ら選べることの重要性を指摘し、本施策が誰にとっても使いやすいUIやUXを見直す契機になることへの期待を寄せた。

また、ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ理事の志村真介氏も、音という新たな手掛かりによって情報を選ぶ自由が広がる意義を強調した。

​​​編集:小田菜々香

最新ニュース
TSMC、7~9月期純利益69%増 売上高は会社予想上振れ、2nm比率8%に
ロシアの邦人拘束、外務省が駐日大使に抗議 中国関係者の択捉島訪問にも申し入れ
羽生結弦の「現在地」に迫る『PROFESSIONAL Season4』 ゆず独占インタビュー、未公開カットも収録
「りくりゅう」三浦璃来・木原龍一、初プロデュース公演の舞台裏 『フィギュアスケートLife Extra』で独占インタビュー
渋谷スクランブルスクエア開業7周年 初の館外イベント、SHIBUYA SKYでは梶裕貴トークショーや1000万人記念企画
東急不動産×渋谷区、スマホで生きもの調査 AIアプリ「Biome」活用、11施設・公園で開催
「りくりゅう」三浦璃来・木原龍一の軌跡が絵本に 五輪金までの挑戦描く『りくりゅうものがたり』
【舞台裏】蔡英文前総統、頼清徳総統より先に米国本土へ なぜ今訪米?背景に「もう一つの役割」
「池袋ハロウィンコスプレフェス2026」詳細発表 約400人パレード、撮影・日本文化体験も
台湾「PUNK STRIKE FESTIVAL 2026」第3弾発表 名古屋発「已己巳己」ら日韓・東南アジア勢が集結
【舞台裏】中国の台湾選挙介入を警戒 「ファイブ・アイズ」のカナダも台湾と水面下で協力
三菱地所、インド・プネで初の物流施設開発 2物件で総貸床面積9.5万平方メートル
韓国・仁川「パラダイスシティ」が10日間限定キャンペーン 冬の宿泊プランやスパ日帰り券を販売
【舞台裏】台湾国産潜水艦「海鯤」の「最後の砦」 基準未達なら出港させなかった王田耀宗少将
【世論調査】台湾有事に76.7%が危機感 自衛隊参戦支持は9.9%、「世界平和への最大の脅威」は中国
CEATEC 2026、AI「浅原泉」が実機を自動操作 3D計測から結果説明まで人手なしで完結
ラピダス、17社連携で2ナノ量産へ 政府の研究開発支援上限・出資は計2.6兆円規模、顧客獲得が焦点
「りくりゅう」三浦璃来・木原龍一が初の料理動画 「食べるシーンなし」に三浦も驚き
島根・松江の伝統銘菓がパフェに進化 日本三大和菓子処を巡る新観光企画「パフェ旅」が2027年1月始動
『Number』初の「バディ」特集 「りくりゅう」三浦璃来・木原龍一らの絆と成長に迫る
アシックスジャパンが大手町で体験型イベント開催へ 西山茉希と大山加奈が語る「15分9秒」の日常運動
台北市長選の民進党候補・沈伯洋氏、父親の別会社に中国が追加制裁 「台独分子と関係する企業の利益許さず」
なぜ台湾の対米信頼は低下したのか 対台湾武器売却は「歴代最多」、トランプ氏の「交渉カード」発言に警戒
パラオに違法薬物流入が深刻化 大統領「中国系犯罪組織が政府と社会秩序を弱体化」
中国、「台湾光復」記念を恒例化 歴史認識で台湾への圧力強化、頼総統の「丘の上の町」に込めた意味は
中国の「経済市長」黄奇帆氏が調査入り 薄熙来氏の元側近、重大な規律・法律違反の疑い
台湾企業13社がCEATEC 2026に集結 AI・先端技術24製品を披露、台湾エクセレンス初出展
【解説】「台湾放棄論」とは何か 米国は台湾を見捨てるのか、70年余りの歴史と賛否
明治「きのこの山」「たけのこの里」が無料動画サブスク開始 生田斗真主演、国内菓子ブランド初
伊藤園、1プッシュで1杯分の「ぷしゅぷしゅボトル」 計量不要の新インスタント茶を発売
「ちいかわパーク」クリスマスイベント開催 限定衣装のちいかわたち登場、新商品も11月24日発売
NHK前会長・稲葉延雄氏が死去、75歳 肺がん闘病しながら3年間の任期まっとう
ソフトバンクCS初戦ゲスト決定 岡田芽依が始球式、梅谷心愛が国歌独唱
【舞台裏】台北市長選、沈伯洋氏が蒋万安氏を猛追 国民党・民衆党連携も、ネットで民衆党支持者「小草」の勢い見えず
【インタビュー】AI導入、壁は「人材・データ・コスト」 台湾製造業トップ「使いこなすまで最低1~2年」
【インタビュー】「米国AIも突然使えなくなる」台湾IT研究機関トップが警鐘 金融・医療・半導体は他国任せにできない
MAPPA15周年展が東京・有楽町で開催 「呪術廻戦」「進撃の巨人」など23作品、のんが魅力語る
ふるさと納税の「地場産品基準」改正、自治体の9割が影響を実感 さとふる調査で判明
米軍採用の「ロボット犬」、台湾で生産へ 台湾食品大手・義美などの合弁会社が海外ライセンス、中科院と銃塔も開発
AI面接を「公平」と感じる就活生は51.9% 対面85.4%と差、最大の不満は「反応のなさ」
台湾・林佳龍外相が4度目のポーランド訪問 「TEEMA科技園区」年末MOUへ、ワルシャワで講演
過去最多24酒蔵が集結 虎ノ門ヒルズでスパークリング日本酒の祭典「awa酒 week」開催へ
「AI特区は松山空港移転を待つ必要ない」民進党の高雄市長候補、アジア新湾区への誘致訴え
中国、台湾と国交維持のパラグアイ・ベリーズ閣僚を制裁 国交樹立国の高官では初
【台湾世論調査】20代の約6割「米国だけに頼れない」 中国との主体的交渉も支持
トランプ氏「ロシア・ウクライナ、エネルギー停戦で合意」 ゼレンスキー氏「初耳」、ロシア軍は攻撃継続
清水エスパルス、岡崎慎司氏の引退試合を2027年1月に開催 OB集結の「大同窓会」に
TSMCだけではない台湾の半導体力 フランスが研究開発から連携、「台湾抜きでは成り立たない」
【寄稿】外国人材を「安い労働力」にしない 人手不足時代、企業に問われる「選ばれる職場」
「小さな部品一つでも中国由来は不可」 台湾・和大工業、米顧客が求める「非レッド」供給網に対応