台湾の国慶節ビジュアル、伝統回帰で話題に:「中華民国」表記と梅花モチーフが復活

国慶日のメインビジュアル、赤青白の配色に回帰。(中華民国国慶公式ウェブサイト)

賴清德政権初の国慶日ビジュアルが公開

台湾の年間最大行事である国慶節(10月10日)を前に、今年のメインビジュアルが公開された。賴清德総統就任後初めての国慶日となることから、デザインに注目が集まっていた。


伝統的な要素を取り入れたデザイン

今年のビジュアルは、国旗の色である赤・青・白を基調とし、「双十」(10月10日)を表す図案を中央に配置。さらに、中華民国を象徴する梅花のモチーフと「中華民国生日快楽」(中華民国誕生日おめでとう)の文字が加えられた。英語表記には「A Beautiful Taiwan Today, A Better Taiwan Tomorrow.」(今日の美しい台湾、明日のより良い台湾)というメッセージが添えられている。


前政権との違いが鮮明に

蔡英文前政権時代は、多彩な色使いが特徴的だったビジュアルデザイン。それに比べ、今年のデザインは伝統的な国旗の三色に回帰している点が大きな特徴だ。また、前年までは英語で「Taiwan National Day」と表記されていた部分が今年は省略されている。


注目された「中華民国」の表記

立法院の韓国瑜院長が「中華民国の誕生日をしっかり祝うべき」と指示したことから、「中華民国」や「ROC」の表記に注目が集まっていた。結果として、中国語の「中華民国」は表記されたものの、英語の「ROC」は使用されなかった。


ネット上の反応

ソーシャルメディア上では、「懐かしい中華民国らしい美学が戻ってきた」「荘厳な感じがする」「文字芸術の大家の時代に戻るのか」といった肯定的な声が見られる一方、「なぜ Republic of China がないのか」という疑問の声も上がっている。

過去12年間の国慶日メインビジュアルを一覧で


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