台湾には滷肉飯(ルーローファン)や牛肉麵、炸鶏、珍珠奶茶(タピオカミルクティー)といった食文化の代表格に加え、鳳梨酥(パイナップルケーキ)や牛軋糖(ヌガー)など、外国人旅行者に人気の土産菓子が数多くある。こうした有名商品に加え、意外な台湾スナックが海外ファンの間で注目を集めている。
韓国の人気ガールズグループaespaは、ソウルで3度目のワールドツアーを開催した際、花車に乗って観客と交流する演出を行った。その最中、台湾から来たファンが差し出したのはストロベリー味の「義美小泡芙(イーメイ・プチシュー)」だった。メンバーのWinterは思わず受け取り、その様子が映像に収められてネット上で大きな話題となった。本来はファンから贈り物を受け取ることは禁止されているが、本人にとって大好物のスナックだったため、思わず手を伸ばしてしまったという。その後のライブ配信でもこの出来事に触れ、ファンからは「可愛い反応」との声が相次いだ。
外国人に愛される台湾の定番スナック 韓国スターも夢中「1日で3袋食べた」
Winterは映像の中で「これは私が一番好きなお菓子。本当はファンから物を受け取ってはいけないのは分かっていたけれど、あれは大好きな小泡芙で、つい手を伸ばしてしまった。しかもストロベリー味。ストロベリーが一番おいしい。他にもミルクやチョコレート味があるけれど、大好きな味を差し出されたら断るのは無理」と語っている。
彼女はこれまでも小泡芙への強い好みを公言しており、過去には「1日で3袋食べてしまった」と明かしたこともある。小泡芙好きはWinterに限らず、IUやBLACKPINKのJennieといった人気アーティストも同様だとされる。
一方、SNS「Threads」では、台湾を訪れた韓国人観光客が「home run ball」と呼んで義美小泡芙を探し求めたとの投稿が話題になった。「韓国ではhome run ball=義美小泡芙と通じる」「日本の友人にも好評」「韓国にも似た小泡芙があるが、義美のほうが断然おいしい」といったコメントが相次ぎ、台湾だけでなく近隣諸国でもその人気が広がっていることがうかがえる。
義美小泡芙はここ数年、観光客の定番土産として地位を確立しており、台湾人にとっても贈答用に選ばれる機会が多い。中国のSNS「小紅書(Red)」では、幼い頃から小泡芙が大好きだというユーザーが、帰省の際に複数のフレーバーを中国の同僚へ持ち帰り「大好評だった」と投稿。サクサクした外皮と甘いクリームの組み合わせが「手を止められない」と評され、瞬く間に人気を集めたという。
海邊走走やミントチョコ餅、乖乖、科學麵も人気
もっとも、外国人観光客に人気なのは義美小泡芙だけではない。台湾土産として定番化しているスイーツは他にも多く存在する。淡水の人気ブランド「海邊走走」のエッグロールは「必ず買うべき」と紹介され、西門町で偶然店を見つけた観光客からは「想像以上の味わいに驚いた」との感想も寄せられている。
また、Royal Familyの「ミントチョコ餅」を称賛する投稿もあった。ある旅行者は「甘さ控えめで爽やかなミントとチョコ粒の相性が抜群」と評価。「12個入りで個包装。もっと買わなかったのを後悔している。ミントチョコ好きには絶対おすすめ」と綴った。ただ、この投稿を見た台湾のネットユーザーからは「見たことがない」「食べたことがない」との声も多く、国内では知名度が高くないようだ。
さらに、台湾のロングセラー「乖乖」も外国人に根強い人気を持つ。「ココナッツ味と五香味が定番でどちらもおいしい」「台湾で食べたココナッツ味が最高だった」「ふんわりとした食感で、食後に一袋欲しくなる」といった感想が寄せられている。
加えて、しょっぱい系のスナックとして「科學麵」も繰り返し取り上げられている。「今のところ台湾スナックのNo.1」「カリカリの食感が止まらない」「他のインスタント麺菓子とは全く違い、科學麵は唯一無二」と絶賛され、外国人旅行者の支持を集めている。
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