遠野伝承園――曲り家とオシラサマにみる暮らしと信仰 岩手県遠野市の遠野伝承園・御蚕神堂には約1,000体のオシラサマが安置され、娘と馬の悲恋に由来する民間信仰として今も受け継がれている。(写真/黃信維撮影)
岩手県が主催し、公益財団法人フォーリン・プレスセンター(FPCJ)が委託を受けて実施したプレスツアーが、9月18~19日、「多様な担い手が未来へ紡ぐ—伝統継承の現場を訪ねて」をテーマに岩手県内で行われた。 初日の訪問先の一つ、遠野市の「遠野伝承園」では、農家の暮らしや民話、地域に根づく民間信仰について取材団が学んだ。
岩手県遠野市の遠野伝承園・御蚕神堂には約1,000体のオシラサマが安置され、娘と馬の悲恋に由来する民間信仰として今も受け継がれている。(写真/黃信維撮影)
伝承園の概要 遠野伝承園は1984年に開園し、2024年にリニューアルした市立の野外博物館。園内には、国の重要文化財・曲り家「旧菊池家住宅」や『遠野物語』の語り手・佐々木喜善の記念館、約千体のオシラサマを祀る御蚕神堂(オシラ堂)、板倉の展示施設、染工房・工芸館などが整備され、遠野の歴史と精神文化を総合的に体験できる。食事処「おしら亭」では、郷土料理の「ひっつみ」や「けいらん」、ユニークな「カッパ焼き」も提供され、食の面からも地域の魅力を味わえる。
岩手県遠野市の遠野伝承園・御蚕神堂には約1,000体のオシラサマが安置され、娘と馬の悲恋に由来する民間信仰として今も受け継がれている。(写真/黃信維撮影) 館内の案内は英語・韓国語・中国語(簡体/繁体)に対応。来園者の1割超は外国人で、台湾、オーストラリア、フランスなどからの訪問も多い。
曲り家「旧菊池家住宅」と農家の暮らし 岩手県遠野市の遠野伝承園・御蚕神堂には約1,000体のオシラサマが安置され、娘と馬の悲恋に由来する民間信仰として今も受け継がれている。(写真/黃信維撮影) 案内役は、伝承園事業部長で支配人の齊藤和也氏。約270年前に建てられた旧菊池家住宅は、L字に折れ曲がる「曲り家」構造で、人と馬が同じ屋根の下で暮らした生活様式を今に伝える。馬は農作業に不可欠な財産で、冬の寒さから守り盗難を防ぐため、人の住まいに近接して飼われた。
岩手県遠野市の遠野伝承園・御蚕神堂には約1,000体のオシラサマが安置され、娘と馬の悲恋に由来する民間信仰として今も受け継がれている。(写真/黃信維撮影) L字型は北風を家の角で受け流す工夫でもあり、外壁に窓が少ない一方、採光は東南側に集中する。建て方も特徴的で、釘を使わず石の上に柱を立てる伝統工法を採用。約45年前の移築もこの工法ゆえに可能だった。石の基礎は「免震」的に働き、2011年の東日本大震災でも大きな被害を免れた。「現代建築よりも強い側面がある」と齊藤氏は説明する。
岩手県遠野市の遠野伝承園・御蚕神堂には約1,000体のオシラサマが安置され、娘と馬の悲恋に由来する民間信仰として今も受け継がれている。(写真/黃信維撮影) 岩手県遠野市の遠野伝承園・御蚕神堂には約1,000体のオシラサマが安置され、娘と馬の悲恋に由来する民間信仰として今も受け継がれている。(写真/黃信維撮影) 内部空間の呼び名にも暮らしが刻まれる。台所は方言で「でぁどご」、居間は「じょい」。奥座敷は子ども部屋として使われ、暗い環境が子どもの成長に良いとされ、「座敷わらし」が棲むとも伝わる。人と馬の共生の知恵、生活の工夫、精霊への信仰が重なり合い、独自の文化が形づくられてきた。
御蚕神堂とオシラサマ信仰 岩手県遠野市の遠野伝承園・御蚕神堂には約1,000体のオシラサマが安置され、娘と馬の悲恋に由来する民間信仰として今も受け継がれている。(写真/黃信維撮影) 続いて御蚕神堂(オシラ堂)へ。色鮮やかな布をまとった約1,000体のオシラサマが並ぶ光景は圧巻だ。オシラサマは北東北を中心に「家の守り神」として信仰され、蚕・農耕・馬の神、女性の病や眼の守護神として崇められてきた。岩手県立博物館の調査では、県内最古のオシラサマは1525年に遡り、2007年時点で1,200軒超が所有していたという。
遠野に伝わる起源譚では、農家の娘が飼い馬に恋をし、父が怒って馬を殺してしまう。嘆いた娘は馬の皮に包まれて天へ昇り、オシラサマとなった。その後、父の夢枕に立ち、蚕を授けて養蚕の方法を教えたとされる。以後、養蚕の神としても広く信仰されるようになった。
岩手県遠野市の遠野伝承園・御蚕神堂には約1,000体のオシラサマが安置され、娘と馬の悲恋に由来する民間信仰として今も受け継がれている。(写真/黃信維撮影) 堂内では、願いを書いた布を神像に着せて祈願できる。毎年旧暦1月26日に供養が行われ、一部の布を外して堂内を整える。「生活に根ざした民間信仰として受け継がれています。願いは神頼みだけでなく、自らの努力で近づけるもの、という考えも込められているのです」と齊藤氏。語り部も「祈りと行いがあってこそ」と補足した。
岩手県遠野市の遠野伝承園・御蚕神堂には約1,000体のオシラサマが安置され、娘と馬の悲恋に由来する民間信仰として今も受け継がれている。(写真/黃信維撮影)
信仰の継承と観光・教育への展開 オシラサマ信仰を次世代や海外にどう伝えるか。《 風傳媒 》 の取材に対し、 齊藤氏は「民間信仰に行政や施設が過度に介入して無理に形を変える必要はありません。原型を守り、学校教育で自然に『遠野物語』や昔話に触れる機会をつくることが大切」と話す。
岩手県遠野市の遠野伝承園・御蚕神堂には約1,000体のオシラサマが安置され、娘と馬の悲恋に由来する民間信仰として今も受け継がれている。(写真/黃信維撮影) 観光・教育の連携では、「伝承園そのものが地域文化と観光を結ぶ装置です。近隣の小学校では『遠野物語』を題材に演劇を行い、子どもが語り部を務める取り組みもあります」と紹介。さらに「漫画・アニメとの接点も広がっています。
岩手県遠野市の遠野伝承園・御蚕神堂には約1,000体のオシラサマが安置され、娘と馬の悲恋に由来する民間信仰として今も受け継がれている。(写真/黃信維撮影) たとえば荒川弘氏の『黄泉のツガイ』のように、サブカルチャーを通じた精神文化の発信にも可能性があります」と展望を語った。
民話の里から未来へ 遠野伝承園は、『遠野物語』の世界を歩いて体感できる稀有な場だ。曲り家に宿る暮らしの知恵、御蚕神堂の千体のオシラサマが象徴する信仰は、今も地域社会に息づき、世代を越えて受け継がれている。
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