花人・赤井勝氏の作品展「Masaru Akai’s World of Floral Art」が、9月1日から10月3日まで東京・丸の内の日本外国特派員協会(FCCJ)で開催されている。会場では、独自の花芸術「Soka」による鮮やかな装花の世界が広がり、外交官夫人らを魅了してきた赤井氏の花の表現力が堪能できる。

25日に行われた記者会見にはモデルの佐藤和奏氏も出席し、赤井氏は「写真の中に装花する」新たな挑戦を発表。従来の「生けたものを撮る」のではなく、最初から写真作品として構築する試みを披露した。富士フイルムが展開する次世代“推し活”プラットフォーム「MeSEUM(ミージアム)」とも連携し、「花を添えられれば」と新たな表現領域への意欲を語った。
赤井氏はこれまで、2008年の北海道洞爺湖サミットでの装花や伊勢神宮遷宮の献花、ローマ教皇ベネディクト16世への花束贈呈など国際的に活躍。
2024年には文化庁長官表彰を受け、自身の作品集も刊行した。大阪に自らの美術館を構え、東京のスタジオでは各国大使夫人らにレッスンを行うなど、その活動は広がり続けている。記者会見で赤井氏は「花で縁をつないでもらって今日がある」と笑顔を見せ、「松田聖子さんが歌い続ける限り、僕も花人であり続けたい」と語った。
編集:佐野華美
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