五感体験で台湾観光の新コンセプトを発信
台湾観光署は9月25日、愛知県で開幕した日本最大級の旅行見本市「ツーリズムEXPOジャパン2025」に出展し、陳玉秀署長が約100人の代表団を率いて台湾の魅力をPRした。代表団には台湾観光協会のほか、旅行・宿泊・航空各社、国立故宮博物院、原住民族委員会、農業部林業及自然保育署に加え、桃園市、新竹市、南投県、台南市、嘉義県、宜蘭県、花蓮県、澎湖県などの自治体が参加した。
台湾館は新ブランド「Waves of Wonder(観光3.0)」をテーマに、動きのあるオレンジ×ホワイトで構成。館内には「天燈(ランタン)メッセージウォール」や巨大な小籠包のフォトスポットを設け、日本で親しまれる台湾イメージを遊び心たっぷりに表現した。「来台灣喝一杯(台湾に来て一杯飲もう)」を掲げた商談エリアでは、茶園の風景演出とお茶の香りで来場者を迎え、彩絵ビアグラスやピクセルビーズで台湾モチーフを作るワークショップも実施。排湾族の打楽器舞踊団「羽・撃舞」による陶壺太鼓と伝統歌唱のパフォーマンスも披露され、原住民族文化の力強さを発信した。
観光署によれば、2025年1〜6月の訪台日本人は約68万人で全体の16.2%を占め、コロナ前の2019年同期比で約69.5%まで回復。日本は引き続き最大の訪台客源国となっている。こうした動きを受け、同署は日本市場でのプロモーションを強化しており、今回の愛知開催もその一環だ。
今後はオンラインとオフラインを組み合わせた宣伝を一段と拡充し、日本市場向けの新プロモーション動画を公開予定。さらに12月には日本の旅行会社と連携した「千人ランタン上げ」イベントを実施し、第4四半期には団体旅行者向けの送客促進キャンペーンも展開して、幅広い世代の訪台を後押しする方針だ。
編集:田中佳奈
台湾ニュースをもっと深く⇒風傳媒日本語版X:@stormmedia_jp (関連記事: 台湾の老街人気ランキング 1263万人が訪れた「九份超え」の旧市街──観光客は「安くて美味しい」と絶賛 | 関連記事をもっと読む )