幕張メッセで開幕した「東京ゲームショウ2025」では、アメリカを拠点にインディーゲームのパブリッシングを行うAnnapurna Interactive(アンナプルナ)が初出展し、大きな話題を集めた。人気タイトル「Stray」や「Outer Wilds」の試遊に加え、新作「LEGO® Voyagers」(9月15日発売予定)、そして情報解禁されたばかりの「D-topia」「People of Note」「Demi and the Fractured Dream」の3タイトルがプレイアブル出展され、インディーシーンの多様な魅力を披露した。

Demi and the Fractured Dream —— ファンタジーとテクノロジーの融合

「Demi and the Fractured Dream」について、デザイナーのFabian Willis(FabianWillisArt)は《風傳媒》の英語取材に対し、「このゲームは、私たちが育ってきた作品の中で最もインスパイアされたものです。例えば『ジャックとダクスター』『ゼルダの伝説』『大神』などです。そうしたタイトルから強い影響を受け、この世代のプレイヤーに届けたいという思いで制作しています」と語った。
ゲームの最も重要な要素については、「テクノロジーとファンタジーが融合した不思議なストーリーに囲まれ、プレイヤーが探索しながら学び、成長していくことです」と説明した。さらに台湾のプレイヤーに向けて「台湾、私たちはあなたを愛しています。『Demi』を楽しんで、夢のような世界を体験してほしい」と呼びかけた。
プラットフォームはSteam、PlayStation、Xbox、Switchなど複数を予定しており、現在も開発中だが「まずはSteamでウィッシュリストに入れてほしい」と語った。開発はすでに4年以上続いており、プロトタイプから改良を重ねてきたという。
People of Note —— RPGと音楽の融合

「People of Note」のクリエイティブ・ディレクターであるJason Wishnovは、《風傳媒》の英語取材に応じ「本作はファイナルファンタジー7・8・9から影響を受けたRPGであり、同時にディズニー映画のように音楽と物語を融合させた“RPGミュージカル”です」と紹介した。
キャラクターはそれぞれロック、EDM、ポップ、ラップといった音楽ジャンルを体現しており、「彼らの性格や戦闘スタイルは音楽に基づいてデザインされています。例えばラッパーのキャラクターはアグレッシブで大柄、ポップスターは明るくカラフルです」と説明。
さらに「本作の魅力は、豊富な音楽です。『アナと雪の女王』や『モアナ』のようなディズニー作品にある壮大な音楽と物語を融合させ、プレイヤーが音楽を通してキャラクターや世界と深くつながれる体験を目指しています」と語った。 (関連記事: 東京ゲームショウ2025、幕張メッセで開幕 初日来場者5万2千人超 過去最多1,136社出展・史上最大規模で25万人来場へ | 関連記事をもっと読む )
台湾のプレイヤーへは「素晴らしい冒険になるので、きっと気に入っていただけるはずです」と呼びかけ、対応プラットフォームとしてSteam、PlayStation 5、Xbox Series X|S、Epic Games Storeを予定、2026年のリリースを見据えている。