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台風18号で台湾・花蓮に甚大被害 日本各界から迅速な慰問、駐日代表が深い感謝を表明 台湾東部の花蓮・馬太鞍渓上流のせき止め湖があふれ、深刻な災害を引き起こした。(写真/顏麟宇撮影)
台風18号(ラガサ)の直撃により台湾・花蓮県で深刻な被害が発生し、馬太鞍渓上流のせき止め湖が越流して大規模な災害を引き起こした。この状況を受け、駐日台湾代表の李逸洋氏は9月25日、日本の政界や地方自治体関係者から寄せられた迅速な慰問に対し、深い感謝の意を表した。
日本各界からの温かい支援の声 李氏によれば、24日以降、日本の石破茂内閣総理大臣、片山和之・日本台湾交流協会代表、日華議員懇談会会長の古屋圭司氏、小泉進次郎氏、高市早苗氏、滝波宏文氏、木原稔氏、大空幸星氏ら衆議院議員のほか、前外務委員長の中山泰秀氏、さらに地方自治体からは岩手県の達増拓也知事、盛岡市の内舘茂市長、埼玉県本庄市の吉田信解市長、沖縄県石垣市の中山義隆市長、与那国町観光協会など、日本各界の幅広い友人がSNSや様々なルートを通じて台湾へのお見舞いを発信したという。
「まさかの時の友こそ、真の友」台日関係は国際的な模範 李氏は「日本各界の皆様からの支援は、台湾にとって非常に大きな励ましとなっている」と強調した。そのうえで「台湾と日本はともに台風や地震といった自然災害に頻繁に直面する地域にあり、これまでにも921大地震、東日本大震災、能登半島地震、403花東地震、台風4号など数々の災害を共に経験してきた。そのたびに両国は互いに助け合い、困難を乗り越えてきた。まさに『患難見真情(まさかの時の友こそ、真の友)』であり、この揺るぎない友情と協力関係は国際社会における模範である」と述べた。
被災地の一日も早い復旧を目指して 最後に李氏は「台湾政府は現在、救援と復旧に全力を注いでいる。被災地の方々が一刻も早く安定した生活を取り戻せるよう努力を続ける」とした上で、改めて日本から寄せられた真心ある支援に深い謝意を表した。
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