トップ ニュース 株式会社岩鋳 南部鉄器に宿る伝統と革新、世界市場へ広がる「IWACHU」の挑戦
株式会社岩鋳 南部鉄器に宿る伝統と革新、世界市場へ広がる「IWACHU」の挑戦 岩鋳は南部鉄器の伝統を守りつつ、彩色鉄壺を含む製品を世界30か国に展開している。(写真/黃信維撮影)
岩手県が主催し、公益財団法人フォーリン・プレスセンター(FPCJ)が岩手県から事業を受託して実施する「岩手県プレスツアー」(9月18日~19日)の初日、 記者団は盛岡市に本社を置く株式会社岩鋳(IWACHU)の南仙北工場を訪問した。現場では営業部部長の高橋潔充氏、伝統工芸士で三代目清茂の雅号を持つ八重樫亮氏、さらに若手職人の小川勇唯人氏と袋畑麻衣氏が応じ、南部鉄器の歴史、製造工程、そして現在の市場展開について詳しい説明が行われた。
岩鋳は南部鉄器の伝統を守りつつ、彩色鉄瓶を含む製品を世界30か国に展開している。(写真/黃信維撮影)
南部鉄器の歴史と岩鋳の歩み 岩鋳は南部鉄器の伝統を守りつつ、彩色鉄瓶 を含む製品を世界30か国に展開している。(写真/黃信維撮影) 現場の説明パネルには英語だけでなく、台湾の繁体字中国語も併記されている。冒頭、高橋潔充氏が会社概要と南部鉄器の歴史を紹介した。盛岡は古くから良質な鉄や川砂が豊富で、17世紀には南部藩主が京都から釜師を招いて茶の湯釜を作らせ、技術保護と育成に努めたことから鋳物産業が発展した。その後「南部鉄器」として全国に知られるようになり、岩鋳は1902年に創業して以降、123年の歴史を刻んできた。
岩鋳は南部鉄器の伝統を守りつつ、彩色鉄瓶 を含む製品を世界30か国に展開している。(写真/黃信維撮影) 岩鋳は南部鉄器の伝統を守りつつ、彩色鉄瓶 を含む製品を世界30か国に展開している。(写真/黃信維撮影) また海外展開については「30年前にヨーロッパの見本市に出展したことが転機となり、フランスの紅茶専門店から依頼を受けて彩色技術を開発しました。そこから生まれたカラフルな急須が欧州で高く評価され、北米にも広がった」と説明した。現在はフランスをはじめ約30か国に代理店を通じて製品を展開し、欧米では主に急須が、アジアでは鍋などの調理器具が人気を集めている。
岩鋳は南部鉄器の伝統を守りつつ、彩色鉄瓶 を含む製品を世界30か国に展開している。(写真/黃信維撮影)
「65の工程」を経る鉄瓶 づくり 岩鋳は南部鉄器の伝統を守りつつ、彩色鉄瓶 を含む製品を世界30か国に展開している。(写真/黃信維撮影) 続いて、伝統工芸士の八重樫亮氏が工場内を案内し、鉄瓶づくりの工程を紹介した。八重樫氏は「南部鉄瓶は完成までにおよそ65の工程を必要とします。型をつくり、鉄を流し込み、模様を押し、仕上げを行うまで、それぞれが職人の高度な技術に支えられています」と語った。
岩鋳は南部鉄器の伝統を守りつつ、彩色鉄瓶 を含む製品を世界30か国に展開している。(写真/黃信維撮影) 現場では職人による実演も行われ、鋳型に溶けた鉄を注ぎ込み、表面に文様を押す工程が披露された。規則正しく縦横斜めに並ぶ粒模様(アラレ模様)は南部鉄瓶ならではの特徴である。八重樫氏は「自分の仕事がそのまま形になる瞬間は緊張感があります」と述べ、さらに「技術は先輩から学ぶだけではなく、自ら工夫を重ねることで進化する。品質も同じで、受け継いだものを新たにアップデートする意識が大切」と強調した。
岩鋳は南部鉄器の伝統を守りつつ、彩色鉄瓶 を含む製品を世界30か国に展開している。(写真/黃信維撮影) 工場には20代から50代まで幅広い世代の職人が在籍し、経験年数も30年以上のベテランから1年目の新人までさまざまである。
若手職人の声 岩鋳は南部鉄器の伝統を守りつつ、彩色鉄瓶 を含む製品を世界30か国に展開している。(写真/黃信維撮影) 視察の場では若手職人も《風傳媒》の取材に応じた。小川勇唯人氏(23)は「祖父がかつて岩鋳で働いており、その作品や話を聞いて自分も志しました。祖父は伝統工芸士だったので、自分もそこを目指したい」と語った。さらに海外と日本の市場の違いについて尋ねられると、「日本市場は侘び寂びの美意識を重んじ、黒や茶といった落ち着いた色合いが好まれます。一方、海外市場は視覚的な楽しさを求め、鮮やかな色や内外で異なる配色の鉄瓶が人気です。特に欧米ではカラフルな鉄瓶が高く評価されています」と説明した。
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岩鋳は南部鉄器の伝統を守りつつ、彩色鉄瓶 を含む製品を世界30か国に展開している。(写真/黃信維撮影) 入社1年目の袋畑麻衣氏(36)は「昔から伝統工芸の職人になりたいと思っていました。絵を描くことが好きで、その感覚を模様づくりに生かせると思い、この道を選びました」と述べた。男性が多い職場だが「女性ならではの視点や魅力を発揮していきたい」と意欲を語った。
岩鋳は南部鉄器の伝統を守りつつ、彩色を鉄瓶 含む製品を世界30か国に展開している。(写真/黃信維撮影)
伝統と革新の共存 岩鋳は南部鉄器の伝統を守りつつ、彩色鉄瓶 を含む製品を世界30か国に展開している。(写真/黃信維撮影) 南仙北工場の視察を通じて、記者団は百年以上受け継がれる伝統技術と、現代的なニーズに応える革新が共存する現場を目の当たりにした。職人一人ひとりの手仕事が積み重なり、地域の文化とともに世界に広がる「IWACHU」ブランドの挑戦が浮き彫りとなった。
岩鋳は南部鉄器の伝統を守りつつ、彩色鉄瓶 を含む製品を世界30か国に展開している。(写真/黃信維撮影) 更多新聞請搜尋🔍風傳媒
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