トップ ニュース 2025年ノーベル平和賞》トランプ氏とは無関係、ベネズエラの民主化守護者マリア・マチャド氏が受賞
2025年ノーベル平和賞》トランプ氏とは無関係、ベネズエラの民主化守護者マリア・マチャド氏が受賞 長年にわたりマドゥロ政権に対抗してきたベネズエラの反対派リーダー、マリア・マチャド氏が2025年ノーベル平和賞を受賞。(AP通信)
2025年ノーベル平和賞は日本時間10日午後6時に発表され、ノルウェー・ノーベル委員会はマリア・コリナ・マチャド氏に授与することを決定した。マチャド氏は「ベネズエラ国民の民主的権利を守るための不断の努力と、独裁体制から民主主義への平和的移行を促す闘争」を称えられた。
昨年(2024年)の平和賞は、日本の原水爆被害者団体協議会に授与された。1956年設立の同団体は、日本唯一の原爆被害者組織として約70年間、核兵器廃絶と核戦争防止のため活動してきた。
受賞理由 受賞者名:マリア・コリナ・マチャド(Maria Corina Machado)
理由:ベネズエラ国民の民主主義権利を推進し、独裁から民主主義への公正かつ平和的な移行を目指す努力を継続。長年にわたり反対派の指導者として活動し、現政権に対する最も挑戦的な異議者の一人とされる。
2025年ノーベル平和賞を受賞したのは、ベネズエラ反対派指導者マリア・マチャド氏。(AP通信)
人物紹介 マチャド氏は現在58歳。2011年から2014年まで民主的に選出された国会議員を務めた。強権的なマドゥロ大統領の目の敵にされ、同盟者が海外に亡命する中、自国に留まり民主主義と自由のために声を上げ続けている。
2024年7月29日、ベネズエラ政府がマドゥロ大統領の再選を宣言した後、反対派指導者マリア・マチャド氏(右)と大統領候補ゴンサレス氏(左)が記者会見を行った。(AP通信)
長年にわたりマドゥロ政権に対抗してきたベネズエラの反対派リーダー、マリア・マチャド氏が2025年ノーベル平和賞を受賞。(AP通信)
ノーベル賞の歴史 ノーベル賞は、スウェーデンの化学者で実業家アルフレッド・ノーベルが創設。生前300以上の特許を持ち、ダイナマイトの発明で知られる。晩年、莫大な財産を基金として寄付し、「過去一年間で人類に最も利益をもたらした者に贈る」賞を設立した。
ノーベル賞。(AP)
ダイナマイトは建設、採鉱、軍事産業で広く使用され、ノーベルは莫大な富を築いた。しかし晩年、ノーベルはその膨大な財産を基金として寄付し、年間の賞を設立することを決定した。それは「過去一年間で人類に最も利益をもたらした人々に贈るもの」である。
初のノーベル賞は1901年に授与され、医学、物理、化学、文学、平和賞が設置。1968年にはスウェーデン中央銀行がスポンサーとなり経済学賞が創設された。経済学賞は技術的にノーベル賞の一部ではないとされることもあるが、他の賞と同様に授与され続けている。
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