トップ ニュース 台湾・鴻海、約1,000億円での日産追浜工場買収計画が破談 日産上層部の「外部救済受け入れず」が交渉終止の決め手に
台湾・鴻海、約1,000億円での日産追浜工場買収計画が破談 日産上層部の「外部救済受け入れず」が交渉終止の決め手に 台湾・鴻海、約1,000億円での日産追浜工場買収計画が破局 日産上層部の「外部救済受け入れず」が交渉終止の鍵に
日産追浜工場の買収計画に変化:鴻海、9月に協議から撤退 日本の自動車大手日産自動車(Nissan)は、神奈川県横須賀市にある追浜工場を2027年末に生産終了する予定で、売却を計画していた。この工場は台湾の電子産業大手、鴻海精密工業(Foxconn) が日本で電動車製造業に進出するための戦略的資産と見なされていた。しかし、東京テレビの独占報道によれば、両社の数か月にわたる買収交渉は今年9月中旬に決裂し、鴻海は協議から撤退することを決定した。
鴻海は当初、約1,000億円で日産追浜工場を取得する意向を示していた。(画像/Google Maps)
交渉の経緯と高額提示:日産側提示の1,000億円、市場価格を大きく上回る 報道によれば、鴻海は今年5月から日産と協議を進めており、追浜工場の54万平方メートルの土地、建物および生産設備(研究開発施設やテストコースを除く)を取得し、一部の現有従業員を引き継ぐ計画を持っていた。
日産追浜工場の生産ラインの様子。(写真/日本観光局)
鴻海は日本での電動車生産拠点を急いで構築するため、不利な条件も受け入れる姿勢を示していた。しかし、日産が提示した総額1,000億円は、外部の推定土地時価300~400億円を大きく上回る高額であった。鴻海は日産の提示価格を戦略的意義のあるものと受け入れる姿勢を見せたが、日産が今年7月に追浜工場の生産終了を発表した後、他の潜在的買い手に接触を開始し、鴻海の提案に対しても引き延ばしが続いた。
日産幹部の「救済される」懸念が破局の鍵に 交渉破局の要因は価格だけではなかった。日産内部関係者によれば、現経営陣は外部からの「鴻海の救済」を受け入れることになると解釈されることを望んでいなかった。会社のイメージ低下や、外部救済が必要とされることを避けたいという考えが、買収計画破談の決定的要因となった。電動車製造拡大を急ぐ鴻海にとって、日産の引き延ばしが続いたことで忍耐が限界に達し、9月中旬に交渉を打ち切る選択をした。
鴻海は日産の交渉引き延ばしに耐えかね、買収協議から撤退を決定。(写真/鴻海)
追浜工場の将来は依然として不透明 日産広報は、追浜工場の売却と再利用について複数の選択肢を評価しており、外部の複数機関と交渉を行っていると回答した。外部の報道では、中国の電動車大手BYDも候補に含まれるとされるが、日産との交渉決裂について日産はコメントしていない。日産内部関係者も、鴻海以外の潜在的買い手との交渉は実質的な進展がないと指摘しており、追浜工場の将来は依然として不透明なままである。
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