「スロー台東」で心を解き放つ旅──30店舗がつくる“癒し系トラベルマップ”、風景と物語を味わう時間

2025-11-08 10:57
「スロー台東・憂さ晴らし」期間限定の「旅人コレクションカード」。NFCで癒しの金言が開く仕掛けも。(写真/台東県政府提供)
「スロー台東・憂さ晴らし」期間限定の「旅人コレクションカード」。NFCで癒しの金言が開く仕掛けも。(写真/台東県政府提供)

旅行とは、ただ日常を離れることではない。心をほどき、静かに癒される時間でもある。台湾・台東では、そんな“心のリトリート”を提案する都市ブランド「スロー台東・憂さ晴らし」が新しい企画を打ち出した。縦谷、海岸、南迴、市街地エリアの30店舗が参加し、特製の「旅人コレクションカード」を集めながら味と香り、物語で台東を体感できる仕組みだ。

一枚のカードに込められた、味と癒しのストーリー

今回の「憂さ晴らしの旅」では、食と感覚を通じて心を整える体験を提案している。海辺の「海食光 seas the day」、旧市街の「曉屋 Aware House」、森の香りに包まれた「達興山号」や手作りベーカリー「翠安儂」など、参加各店では限定の“憂さ晴らしメニュー”や特製アイテムを提供。指定商品を購入すると、イラストと店舗のストーリーが描かれたコレクションカードを受け取れる。

カードにはNFC機能が搭載され、スマートフォンをかざすと「足を止めて、日差しも君を待っている」などの“癒しの金言”が現れる。まるで旅の途中、海風がそっと背中を押してくれるような仕掛けだ。

山から海へ、三つのルートをつなぐスロートリップ

この企画は、海・縦谷・南迴の三路線で展開されている。

  • 海線では「成功海銀行」や「旗遇海味」で海の香りと塩気を味わい、
  • 縦谷線では「女兒不懂茶」や「野室カフェ」で紅茶とコーヒーの香りに包まれる。
  • 南迴線の「達興山号」では、デザートを片手に“憂さ晴らしのアフタヌーンティー”を楽しむ。

カード1枚ごとに異なる物語と風景が描かれ、集めるほど自分だけの「台東癒しマップ」が完成していく。

癒しを持ち帰る、感情の避風港としての台東

「スロー台東」チームは、このプロジェクトを“観光”ではなく“感情のリセット”と位置づけている。旅の中で心の緊張を解き、再び生活のリズムと美しさを感じてほしいという思いが込められている。

コレクションカードは単なる記念品ではなく、“心の通行証”のような存在だ。山から海へ、味覚から心へ──台東の風と物語が、あなたの中に穏やかな笑顔を取り戻してくれる。
市街地の店舗は10月24日から、山海エリアは27日から順次参加。数量限定のこの“癒し旅”で、秋の台東をゆっくりと歩いてみてはいかがだろう。

中国語関連記事

編集:田中佳奈 

最新ニュース
Ginza Sony Park、PS5発売5周年記念プログラム「PLAY IN GINZA」開催 銀座プレイステーションが現代に復活
世界を魅了し続ける増永眼鏡、創業120周年記念展「MASUNAGA1905:Timeless Vision」開催 新アートプロジェクトも始動
米国初の女性下院議長ナンシー・ペロシ氏、政界引退を表明──「サンフランシスコへの愛を胸に」北京の警告を無視した訪台から2年
高市早苗氏、「台湾有事」での武力行使は集団的自衛権発動の可能性に言及 状況次第で「存立危機事態」認定も
台湾も学ぶべきか?フィリピン軍が大規模演習を開始──「30日間、自力で持ちこたえられるか」米軍到着前の試練
ノルケイン、新作「Wild ONE Skeleton JP 42MM」発表&岡慎之助選手のブランドアンバサダー就任発表会を開催
新宿サザンタワー、「食欲の秋」からホリデーシーズンへ イルミネーションと限定メニューが続々登場
民主党、地方での勝利も束の間 『エコノミスト』が警鐘――2026年中間選挙へ試練続く
BiKN shibuya 2025、第2弾出演アーティスト12組を発表 アジア発の最前線音楽フェスが11月30日開催
台湾旅行者に向けて宮城の魅力を発信 須賀主事・小堀技師が語る「自然と食の楽しみ」
宮城県、観光と食の魅力を発信 都内でメディア説明・試食会を開催
Kiri、「チーズの日」に“癒やしのひとくち”をお届け 限定スイーツ無料配布イベント開催
金馬奨ノミネート作・台湾ドキュメンタリー『ソウル・オブ・ソイル』が東京上映 イェン・ランチュアン監督と西村一之教授が語る「土と生きる哲学」
茂木外相、ルトニック米商務長官と会談 日米経済関係の深化で一致
プリンス・グループ再燃──マカオの大物「崩牙駒」発の詐欺ネットワーク、制裁5年後に「愛弟子企業」が台湾で復活
台湾のドキュメンタリー映画が山形国際ドキュメンタリー映画祭で快挙 『公園』が優秀賞、『侯硐奇譚』が奨励賞を受賞
台北地検、プリンスグループ関連会社を一斉聴取 オンライン賭博・アダルト産業との関係浮上
銀行家の視点:ドラマーから首相へ 高市早苗氏は日本を再び頂点へ導けるのか
トヨタグループ、横浜・山下ふ頭で没入型アート体験「THE MOVEUM」開幕へ 音と映像で“移動と感動”を表現
夏珍コラム:台湾・蔡英文前総統が賴清徳氏に残した「政治の地雷」
東京ゲームショウ2025公式番組、総視聴者数606万人突破 多言語対応で世界中のファンに拡大 本郷奏多の会場レポ映像も公開
陸文浩コラム:中国軍・南海艦隊、空母「福建」を中核に戦力披露
【最新進路】台風26号(フォンウォン)ルソン島でピーク後、台湾へ北上の恐れ 専門家「暴風雨に厳重警戒を」
トランプ大統領、来年4月に訪中発表、台湾外交に深刻な影響か 頼清徳総統は「米国に行けない」可能性も浮上
舞台裏》台湾・アフリカ豚熱で防疫神話が崩壊 中央・地方の責任問う声 水際と廃棄物の防線が同時に破綻
観光の逆差拡大、台湾国内旅行はどのようにして救えるのか?自助努力が唯一の道か
「米版・文化大革命」か?トランプ政権下で言論の自由が縮小、英紙が警告
台湾・国民党、新党主席に鄭麗文氏「羊群から獅群へ」宣言 対中姿勢に変化の兆し、党内からは不安の声も
独自》「傅崐萁条項」か?台湾・国民党、立法院党団の内規を改正 総召の「連続再選」を解禁、再任巡り波紋も
台湾・南投第73回全県運動会、藍田書院で聖火点火 11月8日、県立体育場で開幕へ
FIFAが「平和賞」を新設 初代受賞者はトランプ大統領の可能性が濃厚か
AKOMEYA TOKYO、「年末年始の手土産」特集を開催 干支ギフトや新作“こふろしき”登場、限定ギフトも
第38回東京国際映画祭閉幕 グランプリは『パレスチナ36』に輝く 日本映画『恒星の向こう側』が最優秀女優賞受賞
MLB公式オンラインショップ、ドジャース優勝記念グッズが販売開始24時間で2.5万枚突破 大谷翔平・山本由伸ら着用モデルが記録的ヒット
第38回東京国際映画祭、台湾の新鋭・陳莉璇氏が審査員特別賞受賞 学生映画部門で快挙 繊細な心理描写が高評価
ブリリア ショートショートシアター オンライン、「国際トランスジェンダー追悼の日」に合わせ特集配信 世界5カ国短編で“多様なジェンダー”描く
東京発の新たな国際舞台芸術祭「秋の隕石2025東京」が閉幕 初開催で約2万2300人が来場
AKOMEYA TOKYOが湘南エリア初出店、「ラスカ茅ヶ崎店」が11月7日オープン 熊澤酒造との限定コラボ商品も登場
ニューヨーク新市長マンマダニ、交際アプリで出会った「謎多き」妻ドゥワジにも関心集まる 選挙戦では露出控えめ
米半導体大手に打撃か 中国政府がNVIDIA・AMD製チップ使用停止を事実上命令
天気予報》台風26号(フォンウォン)発生、台湾に直撃の恐れ 来週10日以降が最危険期
地球温暖化、極端気象発生リスクを数十倍に増幅 「イベント・アトリビューション」原因を定量分析――東京大学・渡部雅浩教授が会見
2100年に向けた「人口減少時代の設計図」 梅屋真一郎氏が語る持続可能な日本の条件
トランプ関税と国際通商体制の行方 川瀬剛志教授がFPCJブリーフィングで語る日本の役割
民進党、2026年新北市長選に蘇巧慧氏を擁立へ 苗栗・雲林でも有力候補浮上
花俊雄氏の視点:中国はなぜ貿易戦争で勝てたのか
「民主党は弱腰だ」新市長マムダニ氏が勝利演説で痛烈批判 バイデン主義の終焉象徴か
【TIFFCOM 2025】3日間盛況のうちに閉幕 新設アワード「TGFM」授賞式と若手映画人ピッチコンテスト開催
象印マホービンと鈴茂器工、共同開発の業務用IH炊飯ジャー「NW-QSZ18A」を2026年4月発売へ
GREEN×EXPO2027、公式ライセンス商品情報がSNSで本格始動 マスコット「トゥンクトゥンク」新作グッズも登場