ドイツ議員団の訪台に中国が反発、台湾外交部は「干渉の権利なし」と批判
26日の定例記者会見で、ドイツ連邦議会議員の訪台に対する中国外交部の反発について見解を示す台湾外交部の蕭光偉報道官。(鍾秉哲撮影)
ドイツ連邦議会の台湾に友好的な議員連盟のティル・シュテフェン会長が超党派の議員6人を率いて24日に台湾を訪問した。これは、ドイツ連邦議会法務・消費者保護委員会の委員長で「台湾・ドイツ民間フォーラム」のドイツ側共同議長を務めるカルステン・ミュラー氏率いる訪問団(4月上旬)、ドイツ与党議員団(4月下旬)の訪台に続き、ドイツ議会による訪台としては今年3回目となる。これに対し中国外務省は反発し、ドイツ側に「一つの中国」原則の厳守を求めた。これを受け、台湾外交部(外務省)は26日、中国には(台湾の外交活動に)干渉する権利はないと反論した。
シュテフェン氏ら一行は今回、台湾の林佳龍外交部長(外相)主催の歓迎会に出席した後、台湾総統の頼清徳氏と会談。蔡英文前総統など台湾政界の要人とも面会した。
中国外交部の毛寧報道官は25日午後の定例記者会見で、ドイツ通信社(DPA)の記者から、ドイツ議会の超党派議員団による台湾訪問について問われた際、(中国との)国交樹立国が、台湾といかなる公的な交流を行うことにも断固として反対するとコメントした。さらに毛氏は「『一つの中国』原則は公認された国際関係の規範であり、国際社会の普遍的な共通認識であると同時に、中独関係の政治的基盤でもある。ドイツ側の関係者が『一つの中国』原則を厳守し、『台湾独立の分裂勢力』に誤ったシグナルを送るのをやめるよう強く求める。民進党当局が『外部勢力に依存して独立を企てる』試みは失敗する運命にある」と強調した。
台湾外交部「台湾とドイツは理念を共有するパートナー」
これに対し、台湾外交部の蕭光偉報道官は26日の定例記者会見で反論。台湾と各国の国会議員による相互訪問や交流は民主主義の原則および国際慣例に合致しており、中国に干渉する権利はないと指摘。「ドイツ国会議員の台湾訪問は、民主主義・自由主義国家間で相互理解を深め、交流と協力を強化するための正常かつ正当な行為だ。中国が誤った、不当な政治的言説を用いて圧力をかけ、国際社会と台湾の交流、協力を制限しようとする企ては、民主主義国家への内政干渉であるだけでなく、民主的に選出された国会議員を軽視する行為でもある」と厳しく批判した。
蕭氏はまた、中華民国台湾は主権独立国家であり、中華人民共和国とは互いに隷属しないと改めて表明した。台湾の主権的地位を歪曲するあらゆる主張は、国際的な平和と安定を破壊するいじめ行為であり、どれほど嘘を重ねても国際社会に認められた台湾海峡の現状を変えることはできないと訴えた。その上で、台湾は今後も世界の民主主義パートナーとの協力と対話を深めていくと強調するとともに、中国に対し、他国の民選議員や台湾の国際交流に対する干渉や規制を停止するよう呼びかけた。
さらに蕭氏は、台湾とドイツは理念を共有するパートナーであり、両国ともルールに基づく国際秩序を重視していると述べ、台湾海峡の平和と安定の維持に対するドイツの継続的な支持に感謝の意を示した。その上で台湾は国際社会の責任ある一員として、民主主義陣営の盟友と協力を続け、台湾海峡およびインド太平洋地域の平和と安定を共に守っていくと語った。また、台湾とドイツは近年、重要なテクノロジー分野での協力を深化させており、欧州の「再工業化」および「再武装」という戦略目標において、台湾は最も信頼できるパートナーと言えると強調した。
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